忍ばせた刃に被せた理性
“大人ですね貴女は”
皮肉交じりで
惹かれ合うのでしょう

出典: ロウラヴ/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

詩的な婉曲表現ですが、<刃>と<理性>は何のたとえかわかりますか?

現在恋愛中・結婚中あるいは「それなりに恋もしたわよ!」という大人ならすぐに察しがつくでしょう。

ただ、良い子の皆さんは「刃に理性を被せると大人なの?」とさっぱりわからないかもしれません。

もし理性的な判断をしなければ、問題が起きてしまい、この2人の愛は続かなくなるのです。

せっかく具体的な表現を避けた歌詞になっているので「答えは大人になってから」にしましょう。

ヒントになるのはタイトルの「ロウラヴ」。詩的に訳すなら<生々しい愛>が限界です。

大人という言葉が出てくるだけで、何となく主人公の男性よりも年上の女性が浮かんできます。

売れるJ-POPということで年齢層に幅をもたせた生々しいマーケティングだとは察しがつきます。

それでも「さすがヌーだよね!」と皮肉のひとつでもこぼしながらハマってしまうファン心理も重なります。

造花だと知りつつ手を伸ばす理由

King Gnu【ロウラヴ】歌詞の意味を解釈!造花だと知りつつ手を伸ばす理由は?貴女との関係を紐解くの画像

恋愛映画のようなドラマチックなストーリーだと思っていた方は驚いたかもしれません。

バンドが売れるための戦略が盛り込まれていたの?」と。

もちろんこれはヌーの戦略にまんまとハマったファンならではの解釈です。

露骨な表現はありません。

幅広く受け取れるよう、抽象的で詩的な世界観が展開されています。

あなたなりに楽しむことができれば大丈夫!1番の続きを見ていきましょう。

略奪愛?

“留まってゆきなよ”
居場所はここにしかないでしょ?
無粋なあらゆる総てを
壊してしまいたい“発作”

出典: ロウラヴ/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

男性は、女性が家に帰るのを引き留めようとしています。

「帰ったってダンナさんは冷たいんでしょ?愛しているのは俺だけなんでしょ?」とでも言いたげです。

女性の家庭に迷惑をかけてはダメだとわかりつつ略奪してしまいたい…といった衝動が感じられます。

これが「ロウラヴ」で描かれている、大人の男女の恋愛物語です。

ただ、熱狂的なヌーファンはさらに深読みします。

「ヌーの音楽にハマってよ。これ以上イケてる音楽は他にないでしょ?

俺たちが日本の音楽シーンを変えてやる!」、ヌーのシンパ(共鳴者)にはそう聴こえます。

造花とは?

けれど
夢みたいな花に 手を伸ばして
結局はほら
造花だと知ってる
それでも身を 委ねたなら

出典: ロウラヴ/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

良い子の皆さんに「造花って何?」と訊かれても、あたふたしながら大人の対応しかできません。

これほど詩的な表現になっているのに答えを明かすのは、それこそ無粋でしょう。

ともあれ思いっきり具体的なたとえロマンティックな話の2つの意味が隠されていると考えられます。

前者の直接的な表現につきましてはこの際スルーさせていただきましょう。

大人の皆さんには想像がつくはずです。なにしろ「ロウラヴ」ですので…。

もうひとつの解釈とは「造花は本物の花ではない」ということですね。

<本物の花>とは正式なパートナー関係、<造花>とは別に正式なパートナーがいる偽りの関係でしょう。

男性にとって、女性は夢の存在です。

女性がパートナーと別れて自分を選ぶことはないとわかっています。

本物にはなりきらない作り物の関係性ですね。

ぶっちゃけると「愛人でもいい。愛している」ということでしょう。

深読みすると…

さて、ここまでが一般的な解釈です。ヌーファンならではの深読みバージョンも展開します。

「ヌーの音楽はあくまでもJ-POPを意識した<造花>。作為的なもの。

売れる・売れないにこだわらず音楽性を極めた<本物の花>ではないことはわかっているけれど…。

ヌーという音楽に身を委ねる。なぜなら<造花>でもすごいから!」と聴こえます。

これが空耳かどうかのご判断は皆さんにおまかせです。

<本物の花>は常田さん率いるミレパことmillennium parade(ミレニアムパレード)

<造花>がヌーかもしれません。

重くのしかかる現実

King Gnu【ロウラヴ】歌詞の意味を解釈!造花だと知りつつ手を伸ばす理由は?貴女との関係を紐解くの画像

ここからは2番です。