真空管のガラスを叩き割って
這い出してゆく。
身を投げ出すことさえ、
吹き抜ける風と共に去りぬ。
重みを取り戻す身体
それ取り戻してからさ
出典: ロウラヴ/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
刃、理性、造花…。
こうしたメタファー(暗喩)を曖昧なまま放置しているので「真空管?ガラス?」と謎が深まるかもしれません。
それでもぶっちゃけすぎるとやはり無粋ですので「ロウラヴ進行中!」くらいにしておきましょう。
ところがふと我に返ると思い出さなければならない現実があるわけですね。
「やっぱり許されない愛のままではダメだ!筋道を通してからじゃなくちゃ!」という話になります。
ヌー物語としての解釈はこちらです。
「4人体制になってこれはイケる!と確信したけれど…。
バンド名を考え直すとか、メジャーデビューへの筋道を立てないと!」
さすがにこれは深読みのしすぎかもしれません。ご参考までにどうぞ。
切ないラブソング
2番の続きです。
“居場所は
ここにしかないでしょ?”
いつもの様に無造作な感情だけで
傷つけ合う“脳波”
出典: ロウラヴ/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
男性は「俺しかいないでしょ?」くらいの勢いですが、女性はやはりパートナーを捨てられないようです。
そのため勢いにまかせた「ロウラヴ」は女性の心を傷つけるし、男性自身も頭を抱えることになるのでしょう。
現実的にはイケない恋はやっぱりいけませんが、歌物語としては非常にエモーショナルですね。
最後に
いかがでしたか?
もしかしたら「ロウラヴ」で一番伝えたかったメッセージは生演奏への愛かもしれません。
確かにシンセやサンプラーによる打ち込み音源も効果的に使われています。
ただ、King Gnuが大事にしているのは楽器&歌の生演奏です。
4人とも楽器&歌の達人!
「ロウラヴ」はライブで「ら~ららら~」というコーラス部分が非常に盛り上がります。
実際にKing Gnuと対峙して「居場所は~」と歌われると胸に迫るものがあるでしょう。
大人のラブソングとして切なくなるのも良し、King Gnuというバンドの物語としてハマるのも有り。
そんな名曲でした。
King Gnu名義の「ロウラヴ」が収録されているアルバムは「Tokyo Rendez-Vous」です。
同じタイトルのリード曲もライブで聴きごたえのあるナンバーになります。
そんな「ランデブー」の歌詞の世界観をこちらの解説記事でぜひともお楽しみくださいませ。
King Gnu(キングヌー)【Tokyo Rendez-Vous】歌詞解説!キザなセリフに貫かれる - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
King Gnu(キングヌー)「Tokyo Rendez-Vous」は東京を舞台としたラブソング?それだけではありません。なぜ常田大希さんはキザな歌詞を書くのでしょうか。セリフの意味を知るとキングヌーの魅力に貫かれるはず!
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