子供の泣き方
散々泣いて目を腫らした日も
寝て起きたらケロッと忘れちゃったり
意外とそんなもんだね
出典: さよならイエロー/作詞:雫 作曲:雫
子供はどんなに泣いても寝て起きたらケロリとしているものです。
泣いているときはとても悲しいけれど、それで世界が終わるわけではありません。
意外とそんなものだよねという主人公は、それが分かるくらいには泣いた経験があるのでしょう。
そして散々泣いたとしても、寝て起きたらケロッと忘れてしまった記憶があるのです。
大人の忘れ方
わかっているつもりさ
でもいつか忘れちゃうな
出典: さよならイエロー/作詞:雫 作曲:雫
恥ずかしかったことも悲しかったことも、あとから振り返れば「そんなこともあったね」と笑い話になります。
それを主人公は分かっているつもりだと語ります。
さて、大人は時間が経つにつれて今の自分を作ってきた細かい出来事をどんどん忘れてしまうものです。
大切な思い出なのにいつか忘れてしまうことが大人になることだと伝えたいのでしょう。
思い出を忘れてしまうのが寂しいから、大人になる漠然とした不安が伝わってきます。
相反する大人への思い
手を差し伸べる僕
ゲームばっかしてないで踊ろうよ
今、大事なことに気付きながら
出典: さよならイエロー/作詞:雫 作曲:雫
この歌詞からはゲームは小学生だった頃の自分、踊りは現実の肉体を使って友達と交流する手段と読めます。
つまり僕は中高生の自分であり、君は小学生時代の自分なのかもしれません。
さて、僕は君に一緒に踊ろうと声をかけています。
まだ子供の君に伝えたいことがあるのでしょう。
ゲーム以外のことに目を向けることによって、大事なことに気付けるのだと言いたいのです。
大人への迷い
大人になりたいな
やっぱなりたくないな
なんて日々を過ごしている
出典: さよならイエロー/作詞:雫 作曲:雫
大人になりたいようななりたくないような揺れ動く気持ちが描かれています。
誰しもが、いつかは子供時代にお別れするものだと分かっているのです。
それでもまだ子供であることを楽しみたいという、相反する気持ちを持つこともあるでしょう。
思春期の中高生らしい、大人へと変わりかけている瞬間を描く歌詞になっています。
黄色帽子に別れを告げた僕は、実は誰よりも大人になることに迷いがあるのでしょう。
まだゲームをしていたいけど時の流れがそうさせてくれないもどかしさが伝わってきます。
語呂合わせや数式が、共感や懐かしさを呼ぶ
歌詞の中には小学生の時に聞いた覚えのある語呂合わせや数式が散りばめられています。
子供は共感・大人は懐かしさを覚える歌詞になっていることが分かるでしょう。