主人公の言葉はいつでも「君」の心に寄り添ったものでした。
心から「君」のことを思いやっていなければ、こんなにも身に染みる言葉はかけられないでしょう。
言葉が特別な力を持つのは、人を想う心があってこそのものなのかもしれません。
求めていたものは自分の中にあった
寂しくても見渡したところで 真実は無いよ
それはそっと君の胸の内側で
密かに築き行くもの
出典: SHINE/作詞:hyde 作曲:tetsu
探し求めていた答えというものは、いつでも自分の胸の中にあるものです。
なぜなら答えを見つけるためにもがき苦しんできた日々が、そのまま答えを形作る材料になるから。
手に入れたいものがすぐに手に入らないのも、また同じことです。
自分のものにできるのは、自分の力で作り上げたものだけ。
それを教えてくれる人がいたのなら、きっともう少し頑張ろうという気持ちになれることでしょう。
どんな時も傍にいる
だからこの想いは誰にも負けない
魔法のよう 色褪せない 唯一の輝き
その季節が君に訪れる所まで付き合うよ
さあ、大地を蹴ろう
出典: SHINE/作詞:hyde 作曲:tetsu
世界が輝いて見える瞬間が必ず「君」の元に訪れる。
そしてその瞬間を迎える時は、きっと「君」の隣に主人公の姿があるはずです。
「君」が立ち止まってしまう時も、もう一度走り出す時も、主人公は傍に寄り添って力を貸してくれます。
ただ応援するのではなく、共に頑張ろうと声をかけてくれる。
それは一方的に期待を寄せられるよりも、はるかに頼もしく心を支えてくれます。
いつの日か世界を輝かせるのは、「君」の努力と主人公の想いが実を結ぶからでしょうね。
道を示してくれるもの
光と闇が存在するこの世界で、私たちが道を間違えないために必要なこと。
それは自分以外の誰かを想う気持ちではないでしょうか。
この曲の主人公がこんなにも優しい心を持っているのは、きっと守りたい「君」がいたから。
進むべき道を示してくれるのは大切な存在と、その人を想う自分の心なのかもしれません。
太陽のように必要とされたい
風に乗って浮かびここじゃない何処かへ
海を越え 時を越え きっと咲くだろう
いつの日にもいつもそんな君を
太陽のように ずっと見守れたらいいな
出典: SHINE/作詞:hyde 作曲:tetsu
主人公が「君」にとっての太陽になりたいと願うのは、そんな風に必要とされたいからではないでしょうか。
「君」の世界に光を与えられる存在。
「君」をいつでも守ってあげられる存在。
そうして太陽のように、「君」を輝かせたい。
主人公の強い想いが伝わってきます。
「君」の暗闇を照らしたい
I want to shine on you.
and always like that dazzling sun.
I will defend you from all the darkness.
this is the truth from my heart.
出典: SHINE/作詞:hyde 作曲:tetsu
『SHINE』で伝えたいメッセージは、ここの歌詞で歌われていることがすべてなのではないかと思います。
太陽になって君の暗闇を照らしたい。
それだけが主人公の願いであり、長い時間をかけて見つけた答えなのでしょう。
誰かのために生きることは、自分のためだけに生きるよりも、きっと人生を素晴らしくしてくれます。
守りたい人がいるから、強くなろうと努力できる。
人は大切な存在ができて、ようやく自分を成長させられるものなのかもしれません。
この曲の主人公が「君」のために言葉を尽くしたように、私たちも誰かのための言葉を忘れてはいけないのでしょう。
世界を明るく照らすのは、きっと誰かの太陽になりたいという人々の願いです。
光を見失ってしまうことがあっても、自分を照らしてくれる存在は必ずいる。
それさえ覚えていれば、どんな困難も乗り越えていけることでしょう。