冒頭でも触れましたが、「夏服」はアルバム表題曲でありながら隠しトラックとして収録されています。

aikoがこの曲を表立たせずに隠した理由は、曲自体が彼女自身の背景となっているからではないでしょうか。

別れの歌、あなたを思う歌。恋人への溢れる愛に、一途な恋心。

アルバムにはさまざまな歌が収録されています。

その最後に待つのが、静かな恋の終わりの歌である「夏服」です。

制服は過ぎ去った青春時代の思い出です。もう戻れない、それゆえに儚く美しい季節の象徴でしょう。

aiko自身も、かつて制服を着て同じような恋をしたのかもしれません。

繰り返し重ねてきた季節の間に、たくさんの恋や葛藤があったのでしょう。

服を着替え、季節を乗り越え、進み続けた先頭でaikoは恋を歌い続けています。

色あせたアルバムをめくり返して思い出すかつての恋のように。

「夏服」はaikoの記憶の奥に秘められた、彼女を形作る大切な思い出のかけらなのかもしれません。

アルバム「夏服」収録曲の記事

今回ご紹介した「夏服」の他にもアルバムには名曲がたくさん収録されています。

ご紹介するのはトラックリストの最初と最後を飾る「飛行機」と「初恋」の記事です。

歌詞の意味を噛みしめると、また違った魅力を発見できますよ。

aikoの失恋ソング『飛行機』に描かれているのは女性の後悔です。気づけば独りになっていて、どうしてこうなったの!と混乱しているうちに、徐々に責任の所在が明らかになっていきます。これからも同じ道を歩きたかったらどうするべきだった?!aikoの『飛行機』の歌詞の意味を考察します!

独特の表現で繊細な感情を巧みに描き出すaiko。「初恋」には、そんなaikoの作詞・作曲センスが強く表れています。初めて体験する恋心がリアルに描かれたこの曲の歌詞を見ていきましょう。

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