MVが魅力!
4人の演技に注目
「Sweet Wanderer」のMVは曲の前後でドラマパートがあります。
映画『幕が上がる』をはじめ、女優としても活躍しているももクロ。
特に百田夏菜子はNHK朝ドラ「べっぴんさん」に主役級で起用されるなど、その演技は注目されています。
まずはMVをじっくり見ていただきましょう。
運転しているのは玉井詩織。助手席には夏菜子がいますが、どこか浮かない顔。
後部座席の佐々木彩夏と高城れにがいちゃいちゃしているのが微笑ましいですね。
4人は学生時代の友人同士という設定でしょうか。
お互い社会人になり、なかなか会えない中久々の旅行という感じです。
楽しく浮かれていいはずなのに、夏菜子の表情はさえません。
仕事で疲れ切っているのでしょうか。
旅行中も、時折職場かららしき電話を気にしている様子。
そんな夏菜子の様子を察して気づかうしおりんの優しさがいいですね。
ちなみに、彼女らが乗っている車はもちろんSUZUKIハスラーワンダラーです。
少女から大人へ
後半のドラマパートでは「もう子供じゃないし」とか「昔みたいにはいられないよ」というセリフも出てきます。
子供時代、学生時代、そして社会人と年を経て環境や自分の立場も変わっていきます。
周りにいる人や友人との関係も変わっていくでしょう。
それでも、この仲間とならいつでも自分自身でいられる。
そんな仲間との出会いはとても貴重なものです。
このMVの4人を見ていると、まさにももクロはそんな関係なのかなという気がしてきます。
そしてこの「Sweet Wanderer」はミドルテンポの落ち着いたポップスです。
全速力で駆け抜け、息を切らして歌い踊るような曲ではありません。
全力パフォーマンスがももクロの大きな魅力ですが、この曲は「大人のももクロ」にスポットを当てています。
デビューから10年を経て、少女から大人になろうとしているグループの姿を反映した曲なのではないでしょうか。
歌詞を解説!
気ままな旅
それでは「Sweet Wanderer」の歌詞を見ていきましょう。
テーマはずばり「気ままな旅」です。
今日はがんばらなくていいから どこまでも自由にいこう
助手席で笑う君の声BGMに聞きながら
ありのまま生きていいんだよ どこまでも私になろう
悩み事も風に飛ばせば いつでも世界は走り出すよWanderer
出典: Sweet Wanderer/作詞:高橋久美子、invisible manners 作曲:invisible manners
先に書いたように、この曲はSUZUKIの車のCMに起用されています。
MVでも4人は車で旅をしています。
「助手席」という言葉からも車で旅をしていることがうかがえますね。
仕事でも趣味でも勉強でも、根をつめて頑張りすぎるとつらいものです。
どこかでゆっくり気分転換してリフレッシュする時間が必要でしょう。
今日は自由に、車で旅をするのです。
行き先は決めずに、気が向くままに走らせる。
そんな旅の風景が描かれています。
ちなみに「Wanderer」というのは直訳すると「放浪者」という意味。
この曲では「自由気ままな旅人」くらいにとらえるといいと思います。
友人との旅
ビターチョコみたいな 恋の第二章を聞かせて
念願かなって家に来た白い猫の話もとまんないな
とにかくはのんびりと お仕事は置いといてさ
色んな生き方があるから
君らしく笑顔で 私らしく頑固に
久々に見上げた空は正直だな
出典: Sweet Wanderer/作詞:高橋久美子、invisible manners 作曲:invisible manners
車でドライブというと、カップルの話かな?と一瞬思います。
ですが、ここでは相手に恋バナを聞いています。
MVのように、友人とドライブに出かけていると考えるのがいいと思います。
仕事のことは忘れてのんびりと、自然体でいられる仲間。
そんな仲間との旅でリフレッシュするのは幸せなことですね。
忙しい毎日の中で、ゆっくりと空を見上げることもなかったのでしょう。
ここで出てくる「空は正直」という表現がユニークだと思います。
普通なら「空は青かった」とか「広い」という表現になりそうなところです。
主人公にとっては久々に見た空が自分を映す鏡のように思えたのでしょうか。
今日はがんばらなくていいから 思い切りワガママでいこう
重たい荷物放り投げ 気ままな鳥のように
子どもじゃない私もいいよね まじめに夢をみてる
ひとやすみしたら戻るから いまだけ心も旅にでるよWanderer
出典: Sweet Wanderer/作詞:高橋久美子、invisible manners 作曲:invisible manners