1番Aメロ

矮小く(ちいさく)惨めに生きた生命が
死んではドアを叩くでしょう
小さな主は見兼ねる 「嫌な話だ」

大きく拡がる喉と胴体は 死んだ心を溶かす様に
ゆっくり命を飲み込み 目を刳り貫く

※小さくそして惨めに生きている人間。
その人間達(メカクシ団員)死んだ時この世界(カゲロウデイズ)に入り込むのだろう。
小さな主(アザミ)は『そんなのは本当に嫌な話だ…』そう呆れた声を漏らした。

そして大きく広がる喉と胴体=(蛇)は死んだはず人間に
特殊な能力を持つ瞳を宿し、その命を蘇らせた。

1番Bメロ

ねぇ、君も祈っちゃったんでしょう?
僕に睨まれた時にさ
そんな悲壮精神が 大好物だ

『ねぇ、君祈っちゃったんでしょう?』
皆が黒コロハに殺られてしまう…そう思った時に”また時間が巻き戻ってほしい”
思わずそう願ってしまったマリーの心すら、黒コノハにはお見通しだった。

1番サビ

ようこそ、我が胎内へ 愛とエゴの終着点
君もすぐに 生まれ変われる
怪物みたいで 素敵なことでしょう?
「あぁ、神様、なんで」って「もう嫌だよ」と泣いたって
受け入れろよ これが運命だ 次の次の次の主に懸命しよう

※ようこそ、カゲロウデイズへ。此処は助けたい"心"と助けられたい"理想"が合わさった終着点だ。
此処に入れば君も素敵な能力が手に入る。そう、まるで"怪物"みたいになって生まれ変われるんだ。
どれだけ神に訴えても、嫌だと泣き喚いたって無駄だ。
この運命を早く受けいれるしかないんだから。さぁまた、次の世界(ループ)が始まる。

2番Aメロ

神話も命も人の運命も うっかり恋に落ちるのも
ひっそり蛇は笑い出す 「馬鹿な事だ」
あぁ、なんだいなんだい もう溜らないね
くすんだ心を 舐るのは 小さな命に取り付き目を埋め込む

※神話も人の命も運命も、ループを繰り返すこの世界では意味がない事。
どうせ全て巻き戻るのだから『馬鹿な事だ』黒コノハはひっそりと笑っていた。
カゲロウデイズに巻き込まれた人の辛い過去、それを煽るのは楽しくてたまらない。
そう言いながらまた小さな命に憑りついて、特殊能力を持つ瞳を与えた。

2番Bメロ

あぁ、君に宿っちゃったんでしょう?
目を合体させる(あわせる)運命(のうりょく)がさ
君がこの悲劇の「女王」なんだ

※目を合体させる能力(カゲロウデイズを操る能力)
それが宿ってしまったマリーの事を黒コノハはこの悲劇を生みだした張本人だと嘲笑った。

2番サビ

謳歌しろよ生命よ 愛とエゴの合掌祭
揺れる日々も崩れ始める 「初めの悲劇」へ足並み合わせて
「返して」と嘆いたって 「もう嫌だよ」と哭いたって
知る事かよ それが運命だ
酷く脆くちゃちな物語(ひび)が正銘だろう

※優しさと欲が溢れかえるこの世界をせいぜい楽しめばいい。
これからも繰り返す悲劇で、すでに不安な日々が完全に崩れるのももはや時間の問題だろう。
『日常を返して』そういくら嘆こうが哭いたところで知った事じゃない、それが運命なんだから。
そんな風な酷くしょうもない日々なんてどうせ要らないだろ?

大サビ

なんて馬鹿な生命だ 何度でも 抗って 同じ話(ひび)へ逆流(もど)り始める
無謀に 無様に 泣いて、哭いて、啼いて、綯いて
あぁ無様な生命よ 「なんで?」だのと言う前に
求め過ぎた 罪に傅け 虚ろな奇跡が 弾けて崩れて

「もう、なんだか良いや」って 何度もただ泣いたって
終わりすらも 直に薄れる
次の次の次に来る 次の次の日を 次の次の次も 嘲笑しよう

※それでも尚諦めずに日常を取り戻そうとするメカクシ団。
泣いて喚きながら同じ日を意味もなく繰り返す団員の姿をただ『無様』だと黒コノハは笑う。
理由を問う前に、何度でも元の日々を取り戻そうとする願望をさっさと諦めればいい。

※全てに絶望しきって『もう何もかもどうでもいい…』そう泣き崩れるマリー。
黒コノハは何度でもループを繰り返す日々と抗う人間を眺めながら、嘲笑していた。