MVでは冬服にマフラーのメンバーたち。季節も雪の残るみどりと森の運動公園からスキー旅行に出発する”冬”の様相でしたよね。
しかし歌詞のイメージは”夏”で、映像と歌詞にかなりのギャップがあるんです。
ただ、歌詞を読んでいくと、どうしてMVが冬の装いになったのか、何となくわかってくるはず……。
それは銀世界の“キラキラ感”を夏や青春の“キラキラ感”とシンクロさせたかったからでは?と筆者は思っています。
さて、あなたは一体歌詞からどんな感想をもつでしょうか?
木漏れ日の下の葉の影は(葉の影は)
時折の風に揺れながら(揺れながら)
近づく季節のその気配(その気配)
一足早く 空をめくったカレンダー
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
上記冒頭部分の歌詞には出てきませんが、きっとこの情景描写はみどりと森の運動公園をイメージしたものでしょう。
キラキラと地面を照らす木漏れ日、時折吹く風が揺れる恋心を感じさせますね。
この歌い出し、新潟県民のファンにはピンとくる方も多いとか。
というのもこの部分は「いとしのキャサリン」という新潟ローカルテレビのイメージソングとそっくりなのですね。
ちなみに「いとしのキャサリン」の作詞も秋元康氏……“わかる人にはわかる”という粋でニクい演出です。
ここで会おうって約束した
去年の夏を忘れてない
まだ恋と気づかずに
別れ際 口にしたこと
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
去年の夏から会えていないのにはどんな理由があるのでしょうか…。
サビに向かって盛り上がっていく“まだ恋と気付かずに”のフレーズが、膨らむ恋心を想像させます。
待ってるのは
待たせるより
しあわせな時間だよね
何回も見てしまった
道の向こうを…
君は来るか?
来ないのかな
もっとちゃんと言えばよかった
僕は(僕は) それでも(それでも)
ときめく
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
いつも会えていたころは気付かなかったけど、会えなくなって本当の気持ちに気付いた。
それと同時に“もっと素直になれば良かった”との後悔が伝わってくるようです。
半袖のシャツの制服が(制服が)
遠くから こっちへ手を振った(手を振った)
近眼の僕はポケットの(ポケットの)
眼鏡を掛けて やって来た夏 確かめた
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
そして今年の夏、実るかわからなかった恋のチャンスがもう一度やってきました。
“眼鏡を掛けてのフレーズで、疼いていた”好き”の気持ちが爆発するイメージです。
まさか会えると思わなかった
去年と同じ今日この日に
今 恋と気づいたよ
一年も時が流れて…
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
会えると思っていなかったのに、去年の夏と同じ日にまた会えた。
運命を感じる心と、決意を奮い立たせる心を想起させるフレーズです。
好きになると
会いたくなる
当たり前のことだよね
目の前で微笑むのは
夢の続きだ
僕は何を
話せばいい?
二人 ずっと見つめ合うだけ
蝉が(蝉が)
どこかで(どこかで)
鳴いてる
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
再会を心待ちにしていたのに、いざ会えるとなんて話していいかわからない。
そんな彼を応援するように、蝉がエールを送ります。
待ってるのは
待たせるより
しあわせな時間だよね
何回も見てしまった
道の向こうを…
君は来るか?
来ないのかな
もっとちゃんと言えばよかった
僕は(僕は)
それでも(それでも)
ときめく
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
みどりと森の運動公園を通るたびに彼女のことを思い出していた……。
焦れる恋心と、もう二度と後悔しないという決意を感じさせます。
やっと(やっと)
あれから(あれから)
会えたね
出典: みどりと森の運動公園/作詞:秋元康 作曲:伊藤心太郎
待ちに待った彼女との1年越しでの再開。
彼は一歩を踏み出すことができるのか……楽曲の中で結末は語られずに終わります。
歌詞解説の冒頭でも少し触れていますが、MVは冬の風景なのに歌詞は夏のイメージなのか、やはり疑問に思う人もいるかもしれませんよね。
これは筆者が想像するに、恋に一喜一憂する男の子の気持ちを雪がキラキラ輝くイメージで表現したかったのだと思います。
もしくは、彼女に会えなくなってしまった彼の心を「まるで冬のよう」と歌っているのかも……。
または雪も溶けて暑さが戻る頃に、彼の熱い恋心も燃え始める……もしかするとそんなイメージかもしれませんね。
聖地巡礼“みどりと森の運動公園”ってどんな場所?
実在の場所とあって、みどりと森の運動公園に聖地巡礼するファンは多いようです。
ファンからは“みど森公園”と呼ばれるみどりと森の運動公園はどんな場所なのでしょうか。