スターダスト☆レビュー【今夜だけきっと】歌詞を独自解説！悲しいのは今夜だけ？こぼれるため息が切ない…

意味深だけど恋をして愛し合う2人ならこの歌詞はとても重要な部分です。

誰にも邪魔をされることの無い時間を過ごした2人は、昨日出会って今日別れる2人ではありません。

2人で作った長い時間を大切にしてきたから、目の前にできた『すき間』を埋める術が分からないのです。

ぼんやりと眺めるだけの君の背中はいつものように魅力的なはずなのに…。

君から誘おうとしているのかそれとも他の誰かのためなのか、それも分かりません。

何もかもが分からなくなってしまった2人の恋。やり直せると考えるのは時間の無駄？

2人だけで過ごす密やかな時は二度と戻りません。

別れを受け入れなければいけない時間が近づいてきました。

今日と恋が終わろうとしています。

君と過ごした幸せだった時間を暗い色で終わらせたくはありません。そのためには必要なことがあるようです。

後ろを向くと見える沢山の思い出。輝いていた日々はもう過去になりました。

その輝きを思い出せば思い出すほど、胸が締め付けられます。

もがき苦しむように手を伸ばしてみてもあの日には戻れません。

お互いの意見が違ってもそれさえも愛おしく思えた日々。

楽しい会話はそこから始まって途切れることはありませんでした。

でも今は違います。返ってくるのは否定の言葉とネガティブな思い。

言葉を交わせば交わすほど2人の心が離れていきます。

思いを伝えることをあきらめて、恋の終わりを受け入れるしかないのでしょう。

恋を終わりにしたいと願う気持ちを受け入れるのが最後にできる優しさです。

そのために今日は思い切り泣きます。独りで号泣する姿は誰にも見せません。

思い切って泣いた後は終わった恋を心の中で抱きしめて、明日を待ちます。

明日が来ることを信じて泣き続ける夜。

涙は止まらないけれど見上げた空はただ暗いだけではありません。

悲しみのどん底にいるのなら後はそこから上に行くだけ。

涙が止まらなくても夜が終わって朝は来ます。

終わってしまった恋は心の余韻。もう過去の出来事です。

悲しみも苦しみも吐き出す息と一緒に、空に消えていきました。

見上げた空に瞬く星は終わった恋の涙で出来ています。

星が見えなくなる頃には涙も止まるはず…。

失くした恋のためのショートストーリーを読んでいるような錯覚を覚える「今夜だけきっと」。

率直な読後感は、信じていた君からの裏切りはまだ許せていないというのが本音かも。

ため息と涙は失った恋の傷への応急処置。悲しみや切なさが深いのはそれだけ真剣に恋をした証です。

次の恋愛に踏み出すのはまだ時間がかかるかもしれません。

でも次に進むことを止めないのがスターダスト☆レビューの歌世界。

別れの後にあるスタレビからの愛は見逃し禁止です。

次への愛は見上げた空の星たちが導いてくれます。

涙を止めようと思いつつ次に紹介するスターダスト☆レビューの楽曲で、また泣いてしまいそうです。

タイトルに使われた花はいち早く春の到来を教えてくれる花。

天に向かって咲く姿は本当なら春の喜びを表しています。

希望が溢れる季節に訪れた別れに、独り取り残された切ない心。

もう逢えない人への思いを花に託した「木蓮の涙」。

木蓮は止まらない涙を許してくれる優しい花です。