I still dream of you
Will you be disappointed that I'm not who I used to be
Will you hold me tightly

今でも君の夢を見るよ
あの頃の僕じゃなくなって がっかりさせたかな
もう一度 強く抱きしめてくれるかな

出典: Rightfully/作詞:momocashew 作曲:Yamato Kasai、momocashew

ここで登場する「君」は主人公を育ててくれた姉のことでしょう。

復讐だけが全てになってしまった自分を目の当たりにしたら、姉はどう思うだろう。

自分の行動に彼女の影が迷いを呼んでいることを感じさせます。

終わりが見えなくても

Piece by piece the tables turn and turn again
In this eternal game
Biscuits with clotted cream and milk tea
Time to roll your d20

駒は一つ一つ 形勢を逆転し続ける
この終わりのないゲームの中
ビスケットとクロテッドクリームにミルクティー
d20を振る時間だよ

出典: Rightfully/作詞:momocashew 作曲:Yamato Kasai、momocashew

主人公の復讐が着々と遂げられつつあることを表すこの部分。

と言っても、ゴブリンの数は多く、そう簡単に減るものではありません。

終わりの見えない討伐の中でも、主人公の心情に変化があるというのでしょうか。

d20というのは、20面ダイスを用いたRPGのルール体系のこと。

momocashewは会社を立ち上げてゲームの製作もしていたことから、その辺りの用語についても詳しいのでしょう。

ティータイムを思わせる描写は復讐が淡々と静かに遂げられている様を思わせます。

ゴブリンの思惑

Gods nor demons ready to admit defeat
Eat up
Grind your teeth
They're not that much smarter than us
Laughters above
Playful smiles
Die gets rolled

神も悪魔も敗北を認めない
喰って 歯を磨いて
奴らは我々よりそこまで賢くない
空からの笑い声
陽気な笑顔でダイスを転がす

出典: Rightfully/作詞:momocashew 作曲:Yamato Kasai、momocashew

人間の世界にも正義があれば、ゴブリンの世界にも彼らなりの正義があるもの。

この部分はゴブリンの思考を描いたものでしょう。

食事をしたり歯を磨いたりする人間の様子を見て、自分たちとさほど変わらないと嘲笑う様子が描かれています。

本当に報われる?

Swallow your fate
Lubricate our blades with blood and tears
And your piercing screams are music to celebrate
Infiltrate , penetrate

運命を飲み込め
血液と涙で我々の剣を滑らせよ
耳に刺す悲鳴はお祝いに相応しい音楽
浸透して 突き破れ

出典: Rightfully/作詞:momocashew 作曲:Yamato Kasai、momocashew

「運命を飲み込め」というのは、運命は自分の手で切り拓いて見せるという主人公の意志を表したものでしょう。

剣を振るその腕を支えているのは、悲しい過去と血塗られた記憶。

そしてゴブリンの断末魔が祝福の音楽のようだと、討伐に生きがいを感じる様子が描かれます。

Soon we'll have you destroyed
Back to the old days
Slay the last of your kind
To reclaim what's rightfully mine

間も無く来る奴らの殲滅
懐かしい日々に戻れる
残らずに刎ね落とす
僕が所持すべきものを取り返すため

出典: Rightfully/作詞:momocashew 作曲:Yamato Kasai、momocashew

主人公はゴブリンを狩り尽くせば昔の自分に戻れると思っているのでしょうか。

復讐を遂げたところで、家族や故郷が戻ってくることはありません。

しかし、それを遂げることでしかもう自分を癒すことが出来ない主人公。

心情を追えば追うほど複雑で、悲しさを掻き立てられます。

まとめ

今回はMiliの「Rightfully」を紹介しました。

自らを「音楽制作集団」と称するだけあって、タイアップ作品を全力で表現する姿を楽曲からも感じられましたね。

彼らのアーティスト性ももちろんですが、その魅力は制作に対する熱の入り方にあるのではないでしょうか。

そして昨今は彼らのように世界に視野を向けたアーティストも徐々に増えてきましたね。

Miliの音楽が好みだという方にyahyelというアーティストもオススメしておきます。

彼らのように、日本のアーティストがどんどん世界で活躍する姿をこれからの音楽シーンに期待したいものです。

yahyelの2ndアルバム「Human」より、冒頭曲の「Hypnosis」を紹介します。前作から比べ、独自の芸術性を持つ楽曲へと昇華された音楽性。そこに乗せられた歌詞の意味に迫ります!

神秘的でクソかっこいいyahyel(ヤイエル)の「TAO」!2018年9月14日にBeat Recordsより緊急リリースされました。そのMVには初めてメンバー5人全員が出演!描かれているのは息を飲むディストピア(暗黒世界)。果たして最後に待ち受けるのは……。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね