海岸線をなぞって

Blue you sit so pretty
West of the one
Sparkles light with yellow icing
Just a mirror for the sun

出典: Road trippin’/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith

彼らの乗り込んだ車は、海岸線を走っていきます。

なんて美しい青なんだ、1号線の西側は
黄色のアイシングがかかった、キラキラした光
太陽のための鏡みたいだ

出典: Road trippin’/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith

「the one」はアメリカの国道1号線を指します。

この道路は、広いアメリカの中でも特に長いとされる道路。

アメリカの東の端に沿うように伸びており、海などの自然もすぐ近くに感じられます。

洋画、特にロードムービーに出てくるような道なのです。

東海岸部の大都市を南北に結ぶ主要な路線であり、全長2,390マイル(キロメートルにすると3,846 km)は南北に伸びたアメリカの国道の中でもっとも長大である。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/国道1号線_(アメリカ合衆国)

「blue」はもちろん「青」のこと。

大陸の東の端に沿った道路を走っている彼らの車。

美しいその色が西側に広がっているということは、彼らはこの道を南下しているようです。

遠くまで広がる海と空、そしてそこにきらめく太陽の光。

どこまでも穏やかな歌から、雄大な自然の景色に心を奪われている様子が伝わってきます。

光をきらめかせるもの

ここで歌われている「太陽のための鏡」

太陽の光を反射してより一層きらめかせるものの比喩でしょうか。

その正体は、一体何なのでしょう。

美しい青を讃えていたのですから、海の水面とも考えられます。

しかし、それ以上に光をよりきらめかせるものが、そこにはありました。

美しくきらめく光

太陽を映して

These smiling eyes are just a mirror for

出典: Road trippin’/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith

キーワードとなる「太陽のための鏡」。

それを繰り返してから歌われるのは、こんな一文です。

晴れやかに笑う瞳は、まさに鏡だ

出典: Road trippin’/作詞:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith 作曲:Anthony Kiedis,Flea,John Frusciante,Chad smith

「mirror for」で終わっているこの一節。

普通は「for」の後に何かしら単語を入れるものです。

けれど聴いている私達は、そこに何が当てはまるのかはもはやわかっています。

もちろん、歌い手も。

そう「太陽」です。

歌詞から思い浮かぶ情景

もちろんこれは皆まで言わなくともわかるでしょう。

その前に繰り返されている「太陽のための鏡」というフレーズがあるのですから。

だから省略したとも言えますが、曲を聴いているとそれだけではないようにも思えます。

例えば、こんな情景が思い浮かびませんか。