水樹奈々「ヒメムラサキ」

収録アルバムは?

「ヒメムラサキ/水樹奈々」の収録アルバムは?!『バジリスク~甲賀忍法帖~』ED!歌詞&動画情報あり♪の画像

今回ご紹介する「ヒメムラサキ」は、水樹奈々さんのシングル作品「WILD EYES」のカップリング曲として収録されています。ナチュラルなジャケットデザインとお写真がまた良いですね。

同曲が収録されているアルバム作品は現時点では存在しませんので、このシングルのみの収録ということになります。願わくばどこかのアルバムで収録していただきたいものです。

ただ、ライブバージョンであれば「NANA MIZUKI LIVEDOM-BIRTH- at BUDOKAN」というライブDVDで視聴することができます。

『バジリスク~甲賀忍法帖~』ED

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「ヒメムラサキ」はアニメ『バジリスク~甲賀忍法帖』のEDのうち静バージョンとして使われた曲です。

「WILD EYES」はEDの動バージョンで、この二パターンのED曲が各エピソードの内容に合わせて使い分けられているのです。愛の要素がある話はもっぱら静バージョンが使われているような気がしますね。

エピソードの塊ごとに楽曲を差し替える、というのはよくあることですが、エピソードひとつひとつに合わせて差し替えていくというのはなかなか興味深い表現方法ですね。

『バジリスク~甲賀忍法帖』の本編だけでなく、楽曲でも二項対立が美しく効果的に使われているといえるでしょう。

EDで出てくる花はヒメムラサキ=勿忘草ではなく藤の花のように思われますが、ヒメムラサキの花言葉「永遠の愛」のほうを重視して鑑賞いたしましょうね。

そしてこのEDを見るたびに自然だけの美しい風景に惹かれ、ちょっぴり田舎に帰りたくなってしまう筆者なのです…。特に雄大な川の流れと、黒々とそびえる山々の静寂がグッと胸に刺さるのです。ちなみにこの川はとくにラストシーンで重要な役割を果たしています。

そして作画も独特なのですが、とくにキラキラと輝く瞳の魅力は作中で非常に重要なキーとなっているので、これから視聴する方は是非念頭においておきましょう。

楽曲のほうはひたすらマイナーコードでしっとりとした印象ですが、エレキギターの音色がいいスパイスをぱらぱらと散らしています。

『甲賀忍法帖』って?

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「愛する者よ、死に候へ」ーーーーー。

この名台詞を残した小説『甲賀忍法帖』は、今は亡き山田風太郎先生によって書かれた『忍法帖』シリーズの1作目です。そしてこれが『バジリスク~甲賀忍法帖~』の原作となっているのです。

(大学生のときにむさぼるように2回読んだなあ…こうやってコメントが書ける機会に恵まれたのも何かの縁なのでしょうか)

伊賀と甲賀といえば、忍者のゆかりの地。小説『甲賀忍法帖』と『バジリスク~甲賀忍法帖~』では、この両者のうち勝ったほうから幕府の後継ぎをとるという決まりをコアに話が展開されます。そしてその両陣営から選出された代表各10人の忍者たちが、壮絶な戦いを繰り広げるのです。

主人公は甲賀弦之介と伊賀の朧。この朧役は水樹奈々さんが声優をつとめてらっしゃいます。

忍者版ロミジュリであることは間違いないのです(実際小説では「甲賀ロミオと伊賀ジュリエット」という章もあります)が、二人のラストシーンは胸をえぐり取られるかと思うくらいの切なさ…。これはただのラストシーンではございません。

「ヒメムラサキ」の歌詞は?

それでは「ヒメムラサキ」の歌詞を一部ご覧いただきましょう。

作中の内容にも触れているので、ネタバレを避けたい方はすっ飛ばしてアニメor原作本編をお楽しみください。

夕闇にささめく あなたの調べに溶けてく
引き寄せ合う眼差しに 永遠を感じて

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=dk100128_427

「夕闇」から早速ラストシーンが思い起こされます。「眼差し」は、弦之介と朧の瞳術かつ愛する者が見つめ合う視線のことを示しているのでしょう。

漆黒の天の海に 全てを投げ捨てて
あなたの幸せを願う

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=dk100128_427

「漆黒の天の海」は盲目となってしまった弦之介の視界を連想させます。

歴史-とき-に忘られようとも 色褪せずに
伝うただあなただけに

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=dk100128_427

ヒメムラサキの花言葉「永遠の愛」を謳ったようなフレーズですね。

そして、アニメラストのセリフを思わせ非常に涙を誘います。幾千の時を超えようとも、魂はひとつであると…。ならばもろとも、というわけでございます。