クリープハイプ【愛す】歌詞の意味を徹底解釈！二人はどんな関係？言葉で伝えられなかった想いを紐解く！

尾崎世界観は同じような内容の言葉を細部だけ変えながらつぶやき続けます。

何度も何度も思い直して悩む姿に君への未練というものが相当だったと思わせるのです。

その分、「ブス」という刺激的なパワーワードも繰り返されます。

この言葉は繰り返されても慣れることがありません。

この言葉が侮蔑的なものでコンプライアンス的にNGであることは社会の暗黙の了解になっています。

職場でこの言葉を使ったら将来の昇進すら怪しくなりかねない世の中になりました。

しかし何でも自粛に次ぐ自粛で言葉狩りをするのも不毛かもしれません。

クリープハイプの「愛す」はこの言葉に新たな光を当てました。

本意では決してなくて照れ隠しやじゃれ合いの中で発する罪のないものだったけれど申し訳なかった。

そんな言い訳をきちんと用意しているのです。

あまりカッカすることなくその真意に隠れている青少年の可愛さに触れてみましょう。

ただし上司にこの言葉を投げつけられたならば然るべき部署に相談してください。

ごめんなさいではすまされないシチュエーションというものは確かにあります。

パワハラ・セクハラ上司は特に可愛くないですから正義に訴えて制裁しましょう。

男子高校生というものは心にガキを飼っていることはすでに触れました。

このガキは手に負えない存在ですが、そのうちにバイタリティを失ってゆくのです。

その結果、立派な大人の男になるうちに過去にしたバカなことを悔やんだりします。

尾崎世界観もこのように後から悩んでいるのです。

いい大人になっても引き摺ってしまうのですから相当なものでしょう。

いまになって実はあの頃はねなんて話はできるかもしれません。

しかしいま君は家庭を築いて幸せになっているはずです。

尾崎世界観は1984年生まれですから思春期にLINEのようなコミュニケーション・ツールがありません。

LINEで告白せよということではありません。

しかし簡単なツールがあれば高校卒業後に遊びに誘うことは可能でしょう。

その点でいまの男子高校生には環境が整っています。

しかしだからといってこうした躊躇や逡巡が男子からなくなることはありません。

ショルダーベルトのぐんにゃりはもう戻せないと同じように頭を抱える人びとがこの曲を支持します。

この躊躇いのようなものは女子高生にもあるものです。

特に軽口であっても「ブス」なんていわれたことがあるのなら引け目を感じるのも当たり前でしょう。

「愛す」

青年男子の気持ちに共感できる一方で君の側から読み解くこともできます。

軽口をいってくる楽しい仲間。

ときどき鞄はこうやって背負えと直してくれる男子がいます。

彼は私のことをどう思っているのだろう。

卒業前にもっと話したいなと願うのですが後方から通学バスが来ました。

一本くらい遅らせてもいいのかなと思ったけれど彼が私をバスに押し込むのです。

やはり何ごともなくいつもみたいなお別れになってしまいました。

彼が私の乗るバスを見送る姿が高校生活の最後の思い出です。

すれ違う心があったと妄想するとさらにこの「愛す」の切なさが際立ってきます。

誰も彼も彼女もいい恋愛をたくさんして欲しいと願わされるものです。

繊細かつ祝祭感があるブラス・セクションなどで青春の光景をもり立てました。

素晴らしい楽曲をご紹介できて幸せです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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