【冬空】とはどんな曲?

【LDH】の人気アーティスト

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE【冬空】歌詞の意味を解説!の画像

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE】。

彼らといえば【EXILE】や【E-girls】などが所属する【LDH】の人気アーティストの1組です。

高い歌唱力にキレのあるダンス、そして男らしさ溢れる雰囲気に魅了されるファンは数知れません。

そんな彼らが2019年12月11日にリリースした楽曲が【冬空】です。

冬の時期に発売されたこの楽曲には、冬だからこそ感じる人肌の恋しさが詰まっています。

冷えていく街並みと比例するように冷え切ってしまっている主人公の心。

冬に擬えながら綴られたこの楽曲に彼らが込めた想いを解説していきたいと思います。

冬の景色が浮かんでくる

タイトルは【冬空】。

四季折々の季節の中で1番人肌が恋しくなるのが冬です。

冬の空は夏よりも澄み渡り、空はより蒼く夕焼けはより紅くなります。

さらに遠くの方の景色までハッキリ見ることができるのです。

物事が際立つのが冬空の特徴。

そしてまるで冬空のように人の想いや心もハッキリと際立ってしまいます。

この楽曲の物語は会えなくなってしまった相手への想いを綴った1曲。

冬だからこそ、会えない辛さも悲しさもより際立ち、主人公を苦しめているのです。

ここからは歌詞の内容を見ながら、歌詞に込められた想いや心情を読み取っていきたいと思います。 

受け入れられない主人公

人肌の温もり

夢のようなぬくもりだった 抱きしめられて眠った日々

出典: 冬空/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志,Safari Natsukawa

歌い出しの歌詞です。

冒頭でも触れたように、この楽曲はもう会うことはできない2人が軸になっていきます。

主人公が思い出しているのは相手の温もりです。

一緒に触れ合っている時だからこそ感じる相手の温もり。

近くにいるからこそ人の体温を感じることができます。

冷えた体に感じる心地良い人肌の温度は、心の傷や疲れを癒していくのです。

ストレスが溶けていくような温かさ。

主人公は冷えていく冬という時期だからこそ温かさを思い出してしまっているのです。

現実を受け止めきれない主人公

ほんとなの? あなたの笑う顔 もう二度と見れないの?

出典: 冬空/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志,Safari Natsukawa

主人公はまだ、相手ともう会うことができない現実を受け止めきれないようです。

主人公の想い人はもうこの世にはいないのでしょう。

目を閉じれば思い出す相手の笑顔や体温。

しかし目を開けるとそこには誰も居らず、もうこの世にはいないことを痛感してしまうのです。

この部分には主人公の悲痛な想いが際立つように描かれています。

会いたい人に会えない悲しみと大切な人を失った苦しみ。

この歌詞では大きな負の感情が受け止めきれずに、現実逃避をしてしまっている様子を伺うことができました。

冬が際立たせる感情

冬空に舞い散る花は 一瞬で手のひらに溶けて消え逝く
愛だけがあなたの愛が 消えない 春を待っても あなたは来ない

出典: 冬空/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志,Safari Natsukawa

冬の空に降り注ぐのは淡い雪の結晶です。

空からゆらゆらと舞い落ちてきた雪は、人の手の上に乗ると体温で溶けていきます。

おもむろにその光景を眺めていた主人公。

しかし消えゆく雪を見て感じてしまうのは、正反対の全く消えることのない相手への想いです。

「何故雪はこんなに簡単に消えていくのに、私の想いは消えないのだろう」。

主人公の心が冬という季節を過ごせば過ごすほど、ハッキリと際立っていく様子を感じることができます。

主人公の願い