I'm coming home
あなたが待つ場所
Because I'm coming home
僕らを待つ場所

出典: 僕らを待つ場所/作詞:AI・JiN・Ruri Matsumura 作曲:JiN

辛いことや苦しいことを抱えたままだと、いずれ潰れてしまいます。

そんな時に大切なのが、自分の居場所です。

つまり、悲しみを受け止めてくれる人の隣や安らげる場所ということでしょう。

人はそうやって、苦しみや悲しみを癒すのです。

ここで登場する「あなた」は「君」とはまた別人のようにも読み取れます。

主人公にとっては家族や恋人、友人のような大切で近しい存在かもしれません。

英文は「僕は家に帰る」いう意味なので、「あなた」は主人公と一緒に暮らしているのでしょうか。

我が家で主人公を待っている、そんな存在とも考えられます。

「あなた」について

サビで登場した「あなた」

主人公を待っている存在であり、恐らくタイトルに関係する人物なのでしょう。

しかし、ここまでで分かったのは「あなた」は主人公を待っているという事実だけです。

「あなた」とはどんな人なのでしょうか。

「あなた」はいつもお見通し

振り絞るように声を上げて
伝えようとしたことも
あなたには全て
はじめからそう
わかってしまうから

出典: 僕らを待つ場所/作詞:AI・JiN・Ruri Matsumura 作曲:JiN

主人公は毎日辛い思いをして、涙をこらえながら笑っています。

泣きたくなるのを精一杯抑えながら、「僕は大丈夫」と伝えようとしているのでしょう。

ですが「あなた」からすれば、主人公が泣きそうになるのを我慢しているのが分かってしまうといいます。

無理をして繕っていることが、すぐに察せてしまうのですね。

それほどまでに主人公が分かりやすいのか、それとも「あなた」が鋭いのか…。

お互い心が通い合っているからこそ、察することができるのかもしれません。

主人公は見通されるのが恥ずかしいのでしょうか。

しかしそれなら、きっと「自分を待ってくれる」とは思わないでしょう。

それなら帰りたいとも思えません。

むしろ見通してくれるから、「自分の居場所」として安らぐことができるのだと思われます。

無理をせず、感情をぶちまけられるのです。

いつも「僕ら」を待ってくれている

I'm coming home
あなたが待つ場所
'Cause I'm coming home...
I'm coming home
僕らを待つ場所
Because I'm coming home
あなたが待ってる

出典: 僕らを待つ場所/作詞:AI・JiN・Ruri Matsumura 作曲:JiN

一番と同じに見えて、少し歌詞が長くなっています。

特に最後の行はここで初めて登場しました。

ここまで歌詞を読んでいれば、主人公と「あなた」の関係をなんとなく察することができます。

家族にも恋人にも、友達にも読める関係。

歌詞には具体的には書かれていませんが、特別な存在であることは間違いありません。

主人公がそう思っているように、「あなた」もそう思っていることでしょう。

帰りを待ってくれているのですから。

三行目の通り、主人公は「あなた」がいるからその人のもとへ帰ってくるのです。

帰る場所があることの幸せや尊さを感じさせます。

誰かが誰かを待つ場所

Home
僕らを待つ場所
Because I'm coming home
あなたを待つ場所
あなたが待つ場所
絆が待つ場所

出典: 僕らを待つ場所/作詞:AI・JiN・Ruri Matsumura 作曲:JiN

今まで主人公が帰ってきていて、「あなた」がその場所で待っていました。

ところが最後になって、主人公もまた「あなた」を待っていることが明かされます。

これはどういうことなのでしょうか。

色々な推測はあるでしょうが、主人公は「待たれる側」にも「待つ側」にもなれるのかもしれません。

つまり、ある時は「あなた」がいる場所へ帰り、またある時はその場所で「あなた」を待つのです。

「あなた」は主人公の本心を見通していましたが、主人公もまた「あなた」の本音を見通しているのでしょう。

互いが互いを支え合うような、そんな関係なのです。

どちらがどちらを待っていても、そこにあるのは歌詞でいうところの「絆」といえます。

「僕らを待つ場所」とはどんな場所?

タイトルを読んでいると、「あなた」のいる場所が主人公を待つ場所であることがわかりました。

しかしタイトルをよく見ると、「僕ら」なのです。

ということは、主人公だけではありません。

「あなた」とか「君」とか、他の人も含まれていることになります。

そうなると、単純に「あなた」のいる場所が「僕らを待つ場所」とはいえません。

ではどこなのでしょうか。