新進気鋭のバンドReVision of Sence!
ReVision of Senceは、日本の5人組ロックバンド。
2012年結成。自主レーベルBUSU RECORDS所属。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Revision_of_Sence
カオスな音楽性がクセになる!?
まずは、知らない人向けに5人組ロックバンドReVision of Senceについて簡単に紹介を入れておきます!
彼らは大阪を拠点にしている若手ロックバンド。
多くの人に自分達の音楽を知ってもらいたいというのを重点的なバンドのコンセプトとし、全国各地でライブ公演を勢力的に行っています。
「そんなの他のバンドだって同じじゃん?」と思われるかもしれませんが、特徴的なのがその中身。
お客さんが友達など新規の人をライブに連れてきたら何と“チケット代無料”!
“数十万円で自分の地元でライブを行ってもらう権利を獲得できる”など、他ではあまり聞かない斬新なアプローチで名を広めています。
彼らはこの手法を“洗脳会”と呼んでおり、こうして低価格あるいは無料で多くの人達が自分達の音楽に触れるきっかけを作っているのです。
“洗脳会”って割とデンジャラスな呼称なので、知らない人が耳にしたらギョッとしそうですけどね(笑)。
それを差し引いても彼らの歌唱力と演奏技術は本物なので、ロック好きならまず満足していただけるかと思います!
ただまぁ、近年過激なパフォーマンスや設置されている仮設トイレの上でライブしたりで、炎上気味になっているのは正直もったいなぁと思うところではありますけどね…。
最新ミニアルバム「罪」について
“発売前だけど差し上げます”
5月2日にリリースされたReVision of Senceのミニアルバム「罪」。
目と睫毛が施された“罪”の文字が印象的なジャケットです。ちゃっかり文字の一部がバンド名になっているのも面白い。
実はこのミニアルバム発売前、“72時間限定”で楽曲の無料ダウンロードが実施されていました。
もちろん現在ではそのサービスは行われていませんが(4月30日23:59で終了)、リリース前に新作の音源を無料公開!
なんでこんな大胆なことをしたのかというと、「良いか悪いか分からないものにお金を出させたくない」からだそうです。
金よりリスナーの満足度を優先。「売り上げどうこうよりまず俺達の歌を聴いてくれ!」という彼らの強い意思が感じられます。
名声などの結果は頑張れば自ずとついてくるもの。
でも自分達の掲げる主張がファンに届かなかったら何の意味もない、何よりもまず音楽を“楽しんでくれる”ことが大事なんだ!
そんなメッセージを込めて行った今回の無料ダウンロード企画。
普通なら考えていても実行しようとは思いませんよね…。売り上げってそれほどシビアな問題ですし。
それほど彼らの音楽への情熱が、他とは一線を画しているということなのでしょうか。
収録曲一覧
1:いいねパラサイト
2:負け犬のパーティー
3:あなたが好きって言ってくれた、化粧をずっと変えれない
4:ネガティブス
出典: 罪/ReVision of Sence
内容も、“ディスられ上等”を信念とするReVision of Senceらしい攻めた内容になっています。
大手SNSに振り回されている人達を皮肉った「いいねパラサイト」や、終始強めな言葉でストーリー展開される「負け犬のパーティー」。
恋愛に病んだ女性を描いた「あなたが好きって言ってくれた、化粧をずっと変えれない」。
そして、後ろ向きな姿勢で捻くれている“ブス”を揶揄した楽曲「ネガティブス」など。
曲のタイトルを見ているだけで、“過激だけど脆弱、実に現代人らしい”と思ってしまうReVision of Senceなりのアプローチですね。
そのセンセーショナルともいえる内容には、共感してしまう人も多いのではないでしょうか?
「いいねパラサイト」を解説
皮肉たっぷりのポップス
ミニアルバム「罪」のリード曲である「いいねパラサイト」。
TwitterやInstagramなど、大手SNSの機能の一つである“いいね”。
日常生活での出来事を切り取り、その風景を不特定多数の人物に公開し、“いいね”というある種の“評価”を獲得する。
一般人から芸能人、スポーツ選手など世界中多くの人が“いいね”を得るがために色々な手段を取っています。
時には人を笑わせたり時には感動を送り届けたりしています。
ですが最近問題となっているのが、“いいね”欲しさで食べ物や消耗品をぞんざいに扱っている人が増えているという現状です。
ニュースでも取り上げられていたのが、買った食品を写メに収めて食べずにそのままゴミ箱へ捨てるという人がいるという事実。
“いいね”の数が増えるほど「自分は認められている、誰かに注目されている」と思い病みつきになり、そんな愚行に走ってしまうとのこと。
こういった行き過ぎた承認欲求を皮肉る意味で生まれたのが本作「いいねパラサイト」。
“いいね”に寄生し人としての尊厳が失われていく様を、これでもかというくらい歌詞で表現したこの楽曲。
「これ自分のことじゃん…」と思い当たる節があった場合は要注意ですよ!