「永遠のBLOODS」の概要
2003年4月にリリースされた「永遠のBLOODS」。さわやかで疾走感のある雰囲気が魅力の作品です。
リリース当時、コカ・コーラのCM曲としても話題となりました。
作曲を手掛けているのは、KinKi Kidsの他の作品でも作曲や編曲を数多く担当している堂島孝平さんです。
歌詞間違い事件
「永遠のBLOODS」といえば、今でもファンの間で語り継がれる「歌詞間違い事件」が思い起こされます。
音楽番組「ミュージックステーション」にて本曲が披露された時の事。
こちらの曲の1コーラス目は、Aメロすべてを剛くんが担当、Bメロすべてを光一くんが担当、という歌割りになっています。
そのBメロ部分の歌詞を、光一くんが完全に間違えて歌ってしまったのです。
正確には、曲後半に歌詞の違うBメロが改めて登場するのですが、それを1コーラス目に歌ってしまった、というもの。
ミュージックステーションといえば、現在では珍しい生放送の音楽番組です。
そして、歌が放送される時には画面にその曲の歌詞が表示されます。
これがどうやらアーティスト泣かせのようで、これまでに何人ものボーカリストが「歌詞の間違い」を披露してきました。
光一くんがやってしまったそのBメロ部分は、1コーラス目と曲後半の再登場部分とでは歌詞が全く違っています。
そのため、それらを取り違えたことで、非常にわかりやすい形で間違いを披露することになってしまったんですね(笑)。
ファンには嬉しい「特別な時間」
Bメロを歌い続けていく中で「あれ?俺、間違えてる?」という表情でそれに気付き、苦笑いをする光一くん。
生放送なのでやり直しをするわけにもいきません。
曲はそのままサビへと突入してしまうのですが、光一くんはそこで手を一瞬だけ合わせて小さくお詫びをします。
「すいません!」という心の声が聞こえてくるようです(笑)。
やっぱり、こういったハプニングは生放送ならではのもの。
プロのアーティストとしてはやや良くないですが、ファンとしては特別なシーンや素顔の光一くんが見れて嬉しいです。
歌詞間違い事件(つづき)
この「歌詞間違い事件」はここからもう少しだけ続きがあります。
それは、この曲が「テレビサイズの構成で披露されていた」ということ。
すなわち、本来は曲後半にあるはずのBメロが、テレビサイズとしてサビ後に間奏を挟んですぐに登場してしまうのです。
結果的に、先ほど間違って歌ってしまった歌詞を改めてもう一度歌うことになるんですね(笑)。
優しい相方
これには相方の剛くんも反応していて、間奏の終了時点で光一くんの肩を「ポン」と優しく触れています。
「もう一度同じ歌詞を歌うことになったね…」とでも言いたそうな、穏やかな表情の剛くんです。
また剛くんは間奏の時にも光一くんの方を向いて、同じように小さく笑っています。
こういう二人のやりとりからも、コンビとしての仲の良さが伝わってきますね。
曲がすべて終ったあと、改めて手を合わせて、苦笑いをしながらお詫びをする光一くん。
その横で、パフォーマンスをやり切って真顔を作っている剛くんですが、それを見てやっぱりちょっとだけ笑ってしまいます。
飾らない二人のやりとりが垣間見えて、ファンにとって特別な放送となりました。
「優等生」である二人
KinKi Kidsはプロ意識の高い二人としても知られています。
少年の頃から、ジャニーズアーティストとしていくつものステージを経験してきている彼ら。
舞台やコンサートなど、一発本番の場面にも強くて、歌やダンスの内容はもちろんのこと、決められたことをしっかりとこなします。
まさに、一流のエンターテイナーですね。
そんな彼らだからこそ、前述の「歌詞間違い」のようなシーンはファンにとって特別なものに感じられます。
ファンの間で記憶に新しいのは、そんな二人が意外な行動を取ったことでも知られる、もうひとつの生放送です。