【TRAIN-TRAIN/THE BLUE HEARTS】実は◯◯に載ったことがあった！歌詞情報あり

日本を代表するパンクバンド、ロックバンドです。

1985年に結成され、1995年に解散しました。 ボーカルの甲本ヒロトとギター・ボーカルの真島昌利は、THE BLUE HEARTSの解散後もTHE HIGH-LOWS、ザ・クロマニヨンズとして活動をともにしています。

「TRAIN-TRAIN」は当時、テレビドラマ『はいすくーる落書』の主題歌に起用され、バンドが始まって以来、初のオリコンシングルチャートベスト10入りを記録しました。 当時は歌謡曲が全盛の時代で、THE BLUE HEARTSのようなパンク・バンドがメジャーな音楽になること自体が斬新なことだったと思います。

今聴いても、ストレートな歌と音楽が格好良いですよね。 では、まず歌詞をみてみましょう。

栄光に向かって走る列車とは何のことでしょうか？

これは産業革命以降、鉄道というものに乗って都会へ出ていくことが栄光と深く繋がっていたことを意味していると思います。

自分の家が都市にある人にはわからないかもしれませんが、地方から中心である都市へ向けて電車に乗って成功を掴もうとするイメージは、ずっと昔からあるイメージだと思います。

この部分ではアフリカ系アメリカ人労働者の音楽であったブルースが大きくクローズアップされています。

19世紀後半に米国の南部で黒人霊歌、労働歌などから発展したものと考えられているそうです。

ジャズが演奏が主役であるのに対して、ブルースは歌が主役です。 そしてこのブルースからロックが誕生し、さらにパンクが誕生しました。

産業革命以前の時代にも、身分制度はありました。

でも人口的にはほとんどの人々が農民でした。 アフリカから強制的に移住させて労働を行わせたことがアメリカの身分差別には根強い問題として残っています。 そういった過酷な労働の現場で誕生したのがブルースという音楽です。

THE BLUE HEARTSが「TRAIN-TRAIN」で歌うブルースがなぜ加速していくのかというこの歌詞の意味。

これは日本も就業する職業や学歴などで管理する側と働かされる側に職業が分かれ、強いものに対して社会をよりよくしていくのではなく、弱い者がさらに弱い者を叩く現実社会から発せられている言葉だと思います。

そしてそういう現実はそれが間違いだとわかっていたインディーズミュージックの人々によって明らかになっていったのだと思います。 実は自分たちの社会にも、思わずブルースを歌いたくなる身分がいまだに存在するのです。

この部分では自由というものが欲しいけれどそれが何かわからないのです。 そして敵がみえていないのに、言葉の銃を人々に向けているのです。 現在のヘイトスピーチの問題もこういった問題と根は同じだと思います。

そんな中で、この現実に対して本当はどう思っているんだ？と、語りかけているのでしょう。

この世界は天国ではないと作詞した真島は歌います。 でも、地獄でもないと歌います。 そんな世界でもロマンチックに愛する人を抱きしめたい。 でもシュールな夢しかみることができない世界なのです。

そんな世界で死を考えることもあるのかもしれません。 だからあなたが生きている今日が素晴らしいというメッセージが響きます。