歌詞

それでは、聞きこむほどアニメの世界観とリンクする歌詞を見ていきましょう。

幼馴染

あの日 ホントに失ったものって何だったっけ とうに忘れてしまったよ
夕暮れで 二人 少しずつ見えなくなっていって それなのに 僕ら 帰れずにいた

出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9d1/l021dbc.html

まずは「NARUTO」のストーリーに触れておきましょう。

この物語は、忍者を目指す少年たちの成長物語です。

その物語の中で主人公ナルトは、生涯のライバルであるサスケと出会います。

しかし成長とともにナルトとサスケの道は離れていき、望まない形での対立を生んでいきます。

今回の「疾風伝」では、主にこの成長したふたりの再会と確執を描きます。

ですから、歌詞に描かれるのは、かつて仲の良かった幼馴染であり、この歌の主人公はおそらく物語の主人公でもあるナルト自身なのです。

影のある少年たち

どこかに 壊れそうな脆い心 強がる言葉で覆って隠してる 覆って隠してる

出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9d1/l021dbc.html

さきほどたった4行で物語を説明してしまいましたが、もちろん行間には数々のドラマがあり、登場人物たちには背景があります。

ナルトとサスケにも、家族を巻き込むあまり明るくない背景があり、それこそが対立の大きな要因になっていきます。

だからこそ、「壊れそうな脆い心」を抱えながら、ライバルであるが故に隠し続けているのでしょう。

サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから
君のいない世界だって走るよ いつかの痛みも越えて

出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9d1/l021dbc.html

対立は決別を呼び、それぞれの道を歩み始めるふたり。

これはもちろん物語をモチーフにしていますが、ファンの多くにとっても共感できる物語でもあるでしょう。

成長とともに、かつての友人たちと別れるということは多くあるもの。

しかし、その別れは、いつかまた会える日までの“しばしの別れ”なのだと、わたしたちは信じています。

この楽曲のメロディが決して暗いものではない理由は、そんな思いからではないでしょうか?

透明に見えていたもの

割れたガラスのかけら 草むらの匂い 夏の傷口 ねぇ 君は今 どこにいるの
澄み切った水も いつしか鈍く濁ってしまって 気づいたら 僕も 大人になってた

出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9d1/l021dbc.html

物語の中で、ナルトはサスケを見失います。

どこにいるかもわからず、何年も足取りを追うことになります。

この歌詞は、そんな彼の思いを表現したものでしょう。

そして、澄み切った水とは、かつては美しく見えていた世界を表現する比喩。

子どもの頃は知らなかったいくつもの絶望を、ひとは大人になると知ってしまいます。

現代の世界で言えばたとえば環境破壊や戦争や政治ですが、「NARUTO」の世界にもそんな絶望は存在しており、特にサスケは、その絶望に大きく心を痛めてしまいます。

かつての夢の先

サヨナラ 会えなくなったって 僕らは続きがあるから
僕が創る世界なんで走るよ いつか見た未来も越えて

出典: http://j-lyric.net/artist/a04c9d1/l021dbc.html

主人公ナルトは、少年の頃より里の長である「火影」を目指しています。

少年時代は、天涯孤独の自分の居場所を作るために目指していた夢でしたが、大人になり、視野の広がった彼は、世界を変えるために、仲間のより良い未来のために「火影」を目指すようになります。

「いつか見た未来」では、「火影」になることだけを目指していましたが、成長したことでその先、仲間や家族の未来のために働き続けることを目指し始めたナルト。

そんな彼の夢の先にはもちろん、ライバルの姿もあるのです。

終わりに

いかがだったでしょうか?

いまや世界規模で大人気の「NARUTO」シリーズ。

この楽曲も自作の字幕を付けた映像が幾つも動画サイトに観られ、人気の高さをうかがわせました。

今後も、その人気は広がり続けるのでしょう。

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