Unbrokenとは

Unbrokenとは2019年11月に発売された、世界的ロックバンドであるボンジョビのシングル曲です。

PTSDに苦しむ退役軍人のドキュメンタリー映画のために作成されました。

本曲では一人の元兵士がPTSDに悩まされながらも、また同じ兵士の道を進むことを選択するさまを描いています。

彼はなぜ苦しみながらも同じ道を進むことを決意したのでしょうか。

そして彼が歌詞中で神に願う「Unbroken」に込められた意味とは何なのか、詳しく解説していきます。

歌詞解説スタート

I was born to be of service
Camp Lejeune just felt like home
I had honor, I found purpose
Sir, yes, sir
That's what I know

出典: Unbroken/作詞:Jon Bon Jovi 作曲:Jon Bon Jovi

“私は人に奉仕するために産まれてきた

キャンプレジューンは家のように感じられた

私は誇りを持っていた、使命感もあった

Sir,yes,sir

それはそのとおりです”

キャンプレジューンとは、実際にアメリカのノースカロライナ州にある軍事訓練施設です。

主人公はここの訓練兵であったことがわかります。

彼は誇りと使命感といった、やりがいをもって仕事に取り組んでいました。

人に奉仕するために産まれてきた主人公にとって天職だったのでしょう。

しかしすぐその後に「Sir,yes,sir それはそのとおりです」と歌います。

なにか含みを感じさせる一節です。

『誇りと使命感は持っていたのは事実。でもそれだけではなかった。』という、主人公の想いが読み取れます。

『誇りと使命感』以外に彼が伝えたい想いとはなんだったのでしょうか。

更に歌詞を読み進めていきましょう。

戦場へ

19歳の少年

They sent us to a place I never heard of weeks before
When you're nineteen, it ain't hard to sleep
In the desert on God's floor

出典: Unbroken/作詞:Jon Bon Jovi 作曲:Jon Bon Jovi

“彼らは、我々をある地へ送った

そこは私が数週間前まで聞いたこともない土地だった

19歳の君だったら、神の地の砂漠の上で眠るのも苦ではないだろう”

ここで彼は戦地へと赴いたことがわかります。

おそらく中東地域ではないかと思います。

初めての実戦です。

彼はまだ19歳の少年でした。

眠るのは苦痛でないと歌っていますが、本当にそうなのでしょうか。

本当は怖かった

Close your eyes, stop counting sheep
You hear them bootcamp anymore

出典: Unbroken/作詞:Jon Bon Jovi 作曲:Jon Bon Jovi

“目を閉じ、羊を数えるのを止める

もう新兵訓練所にいるわけではないのだから”

ここで彼が夜になると羊を数えていたことがわかります。

そう、本当は眠れなかったのです。

先ほどの「眠るのも苦ではない」という言葉はただの強がりであることがわかります。

彼はまだ、羊を数えて眠るティーンネージャーです。

20歳にも満たない子供が、聞いたこともない知らない土地に突然放り出され、羊を数えながら眠るのです。

本当はとても怖かったということがわかります。

誇りと使命以外の感情

実際の戦争

We were taught to shoot our rifles
Then in one, then side by side
Thought we'd be made as liberators
In a thousand year old fight

出典: Unbroken/作詞:Jon Bon Jovi 作曲:Jon Bon Jovi