タイトルが決まった経緯とは?
さまざまな工夫が施されている「流星群」
BUMP OF CHICKENの「流星群」は、彼らの6thアルバム「Butterflies」に収録されている楽曲です。
BUMP OF CHICKENは、日本を代表するロックバンドであり、2018年でメジャーデビューから18年がたちます。
移り変わりが激しいミュージックシーンにおいて、これほど長くリスナーの支持を集めているバンドも、それほど多くはないんじゃないでしょうか?
タイトルが決まった経緯
本作収録曲の中で最後に書かれた楽曲で、2015年8月に制作された。
タイトルはアルバムの中で最後に決まった。
製作期間の中で流星群があったため、そこに影響されたこともありこのタイトルに決まったという。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Butterflies_(BUMP_OF_CHICKENのアルバム)
流星群とは、文字どおり天体から流れる星の群れのことです。
アルバム制作中に流星群が発生したことから、このタイトルが付けられたんですね!
流星群と言えば、しし座流星群・ペルセウス流星群・やぎ座流星群・ふたご座流星群などが挙げられます。
イントロ~Aメロ
イントロ
E B E B E B C#m7 B
E B E B E B C#m7 B
E B E B
月が明かりを忘れた日 冷たいその手をぎゅっとして
E B C#m7 B
地球の影に飛び込んで 見えない笑顔を見ていた
E B E B
どちらかため息を落とした 合図みたいに見上げた
E B C#m7 B
空は曇って塞いでいる 流星群 極大の夜
出典: 流星群/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
イントロはシンプルなギターリフです。
使われているコードはE(イー)・B(ビー)・C#m7(シーシャープマイナー・セブン)の3個です。
Aメロの解説です。
ここでは1番最後にある「極大」という単語に注目してください。
これは流星群の出現数が最大になることを意味する天文用語です。
BUMP OF CHICKENの作詞・作曲を手掛けるボーカルの藤原さんは、宇宙や星について、数多くの歌詞を書いています。
藤原さんは、宇宙や星について考えたり眺めたりするのが好きなんでしょうね!
メジャーデビュー2thシングルで、空前の大ヒットとなった名曲「天体観測」も、その題名から分かるように、宇宙や星について歌われています。
Bメロ
C#m F#
時間止まったような気がして 気持ちばかり溢れて
D#m E
いつの間にか言葉忘れてしまった
出典: 流星群/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
空というキャンバスに星が流れ降る様子が、Bメロには綴(つづ)られています。
普段見られない流星を見て感動し、このまま時が止まればいいという想いが溢れ、発する言葉もなかったんですね。
Bメロは短いですが、流星群を見た主人公の素直な様子が書き表されます。
ブルージーなメロディーが流れるサビ!!
ブルーノートを入れた歌い方に注目!!
E/F# B E E/F# F#
こんな魔法のような夜に 君と一緒で良かった
G#m7 D#m7 E
右手に触れた温度が 明かりになった
E/F# F# B B/A E Em
その笑顔の向こう側の方から 泣き声が聴こえちゃった
B C# E E/F# F# E Eadd9
流れ星よりも見たいから 解らないように探している
出典: 流星群/作詞:Motoo Fujiwara 作曲:Motoo Fujiwara
1番目のサビです。
ここで初めて「君」という存在が明らかにされます。
君の手のぬくもりが心のともし火になった、と歌うところは、とても抒情的で美しいですね!
主人公が見たいもの、それは流星群ではなく、流星群を通して見える「君の心」なんです。
ギターコードを見ると「E/F#」とあります。この「/」は、オンコードという意味です。
Eの和音は基本的に「ミ」・「ソ#」・「シ」で構成されます。
このなかの「ミ」が「E」に当たります。そして「E」がこの和音を構成する根音(ルート)です。
E/F#の和音は、根音が「ミ」ではなく、「ファ#」です。
E/F#を構成する和音は「ファ#」・「ソ#」・「シ」です。
これがオンコードです。
こうすることによって、ギターコードに彩りを加えることができます。
そして、ボーカルの歌唱にも注目です。
「一緒」と「聴こえ」の部分で、本来歌うはずの音より、半音もしくは4分の1程度フラットさせて歌っています。
この歌唱方法を「ブルーノート」と言います。
ブルーノートを入れることによって、サビがパンチの効いた音になっています。