口から吐き出す人魂

吐く息の白いカタチ 人魂のようねと笑った

出典: 彗星の如く/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

彷徨っていた「ぼくら」の吐き出す息は白く今はとても寒い場所にいるようです。

寒い場所で震えているのなら、彗星のように綺麗ではいられない状況が分かります。

ぼくらは安心して輝くことができないような苦境に立たされているのでしょう。

吐き出す息の形が「人魂」のようだと「ぼくら」のうちのどちらかが言ったようです。

人魂という言葉は、楽しい感情を表しているのでは無いでしょう。

人魂が口から抜けていくというのは人として消えてしまいそうな悲しさが感じられます。

そんな悲しい様子の言葉を笑ったというのは、もしかしたら二人の状況の虚しさを表現しているのかもしれません。

愛情は熱い炎のように

心を溶かすブースター

凍りつきそうな心を溶かそう
愛の炎 放てブースター

出典: 彗星の如く/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

冷たくつらい状況にいる「ぼくら」でしたが、この主人公は凍りつきそうな心を溶かすために動き出します。

凍りつくのであればそれを溶かせばいいと思ったのです。それは熱い炎であり、主人公の愛情でした。

愛の炎を放てば凍りついた心を溶かせるかもしれません。

どうにか現状を変えたいと思う主人公の気持ちが感じられます。

愛情こそがビックバン

確かなものは他にいらない
この愛情が 一生涯 君を包む ビックバン

出典: 彗星の如く/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

凍えた心を溶かすような熱い思い・愛情こそがビックバンだといっています。

彷徨って歩いていればいろいろなことに遭遇するでしょう。

二人の関係にもいくつか亀裂が入るのかもしれません。

しかしこの歌詞では愛情こそが相手を包み込むと表現しているのです。

一生、愛情を注ぐということなのでしょう。

彗星は砕けて消えていくのか?

流線形 上空 キラキラ仰いだ

出典: 彗星の如く/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平

流線型を描いて駆けていくのは彗星です。夜空にキラキラ輝く様子が描かれています。

彗星は相変わらず見上げた上空にある美しいものとして見えるのでしょう。

しかし彗星は流れて消えていくものでもあります。

「ぼくら」は夜空を駆けた彗星が消えていく姿を見ていたのかもしれません。

見上げて憧れた彗星さえも消えていくのだと思うと、泣きたくなる気持ちが溢れたのでしょう。

今は二人だけの世界

ふたりぼっちの集合体
宇宙のどこでならば
塵になれるかな

出典: 彗星の如く/作詞:堂島孝平 作曲:堂島孝平