ジオラマのクレイアニメーションがキュートなオープニングは評判を呼び、ドラマが動く7月からは「さかさまの空」の2番から始まる日もありました。
変化する歌詞によってオープニングの世界観も違うように見えてくるという、ここでも視点変換のマジックが使われていたようです。
「さかさまの空」を楽しめる動画2本
ピアノで楽しむ「さかさまの空」
朝のひとときのリフレッシュに相応しい、菅野よう子の優しいサウンドを楽しむには、ピアノバージョンがオススメです。
リラックスして耳を傾けていると、いつの間にかポジティブなエネルギーが心に沸いてきますね。
京急梅屋敷駅の駅メロディになった「さかさまの空」
NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』を記念して、京急梅屋敷駅の駅メロディが、一定期間ではありましたが「さかさまの空」のメロディに変わった時期がありました。
上下線別々のメロディに、朝から癒された乗客も多いのではないでしょうか。
1番の歌詞の解釈
座ったまま聴いて欲しいエナジーソング
毎日の始まりに視聴者に笑顔をプレゼントする役割を、朝の連続テレビ小説の主題歌は担ってきました。
そして『梅ちゃん先生』にて、SMAPは所属していたジャニーズ事務所でも初の主題歌を担当しました。
作詞に麻生哲郎、作曲に菅野よう子を迎え、困難に躓いてもしなやかかつポジティブに前進し続けようとがんばる全ての女性への応援歌を、半年間に渡り毎朝届けました。
それでは、歌詞を振り返ってみましょう。
わかってるんだ 君は靴ひもを(ずっと)
なおすふりしてるけど 本当は 泣いてたんだ
街の音は 泣き声を消して(そっと)
夕焼けは 君をただ 静かに見つめてた
出典: https://twitter.com/BoyPopIdolsBot/status/914843575426224128
木村の熱くて説得力のある「わかってるんだ」という言葉から、歌はスタートします。
何かに傷つき、それをごまかそうとして靴ひもをいつまでも直している君が、涙を隠すためにそうしていたことをわかっていたのです。
隠し切れない泣き声を消すために街の音はさざめき、夕焼けは目線を上げて見てくれることを待っていました。
「夢に目を凝らす人ほど 涙はこぼれる」
涙ふいてさ しゃがみこんで 抱えたひざから
少しだけ(そう少しだけ)顔あげてごらん
うつむきながら 歩いてばかりじゃ 見つからない
幸せが(照れくさそうに)君と目が合って 笑うから
出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/869663660125241345
涙を流す人に理由を問い詰めるのでもなく、励ますでもとがめるでもなく、静かに見つめる視点の優しさが心に沁みます。
「夢が眩しすぎるから、見つめすぎると涙が出ちゃうよね」
と寄り添い、無理に立ち上がらせることをしません。
「とりあえず座ったままでいいから、涙を拭いて見上げてみなよ」と言った先には、優しいオレンジの夕焼けが広がっていたことでしょう。
「見てくれた」と言って、幸せ=夕焼けが照れくさそうに赤くなって笑っています。
2番の歌詞の解釈
進もうとする人に寄り添う夕焼けの歌
わかってるんだ
君はその靴で(ずっと)
一歩ずつ一歩ずつ歩いてきたんだね
「夢を抱えてる人ほどかかとはすり減る」
あの頃にほら 寝転がった時に見つけた
さかさまの(キラキラ光る)空があったよね
出典: http://j-lyric.net/artist/a002907/l0287cc.html