「S.A.K.U.R.A」について
アップテンポで表現される「S.A.K.U.R.A」
「S.A.K.U.R.A.」(サクラ)は、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの通算12枚目のシングルである。2014年3月26日にrhythm zoneから発売された。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/S.A.K.U.R.A.
日本人は桜が大好き。
人々は古くから、冬の寒さに耐え抜きようやく訪れた春の暖かさに蕾を膨らませ始めた桜を愛でてきました。
また、多くの芸術家たちは、今が盛りと咲き誇る桜を喜び、刹那に散りゆくその運命に切なさを感じ、作品を残しました。
日本の音楽シーンを彩る様々なアーティスト達も、桜から得たインスピレーションによって多くの作品を残しています。
桜といえば、しっとりと優しくあかかたなイメージの曲が多いものです。
しかし、三代目J Soul Brothersが表現する「S.A.K.U.R.A」はアップテンポなダンスチューン。
彼らにしか出来ない表現力で新しい日本の桜の姿「S.A.K.U.R.A」をみせてくれました。
それでは、三代目J Soul Brothersだけがみせる桜の魅力「S.A.K.U.R.A」について詳しく紹介していきます。
「S.A.K.U.R.A」のMV
三代目J Soul Brothersメンバーがみせる本格的な殺陣
ミュージック・ビデオでは、メンバーが殺陣に挑戦している。また、LDH所属の劇団EXILE・野替愁平ことSWAYが参加している。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/S.A.K.U.R.A.
「S.A.K.U.R.A」のMVの大きな見どころは三代目J Soul Brothersメンバーがみせる殺陣です。
MVで三代目J soul Brothersメンバーは、このまま時代劇の俳優になれるのでは?と思えるほど本格的な殺陣を演じています。
激しい雨に打たれながらの迫真の殺陣。
リズミカルに刀を振り回し、次から次へと敵を切り倒していく姿。
気迫のこもった目。
飛んだり跳ねたり、滑り込んだり、時には刀を大きく振りかぶって振り下ろす。
その派手なアクションは、まるで映画のように私たちを興奮させます。
お経の書かれた垂れ幕がゆっくりと落下する様や桜吹雪の美しさといった無常の世界観を表す演出も最高でした。
そして、実は筆者が一番興奮したのは6分40秒からの三代目J Soul Brothersメンバーの目に蒼く妖しい光が宿る場面です。
このシーンがあることで、それまでの荒々しい姿から一転、侍達の妖しい美しさをみせてくれるように思います。
そして、もうひとつの見どころは「S.A.K.U.R.A」が最高に盛り上がる3分50秒から始まるSWAYのラップです。
侍や殺陣にラップ?!と違和感を感じるかもしれません。
しかし、ラップがあることによって三代目J Soul Brothersにしか表現できない「S.A.K.U.R.A」が完成しています。
これまでに類をみない、三代目J Soul Brothersだけがみせることのできる「S.A.K.U.R.A」。
そのMVをぜひ、こちらからチェックしてみてください。
「S.A.K.U.R.A」の歌詞について
それでは、三代目J Soul Brothersの「S.A.K.U.R.A」の歌詞をご紹介しつつ解釈していきます。
歌詞の受け取り方は人それぞれです。
筆者独自の解釈もまた、そういう受け取り方もある、と楽しんでいただけたらと思います。
刹那に散りゆく
常ならぬ世に募るもの…それは
儚(はかな)い闇 泡沫(うたかた)のscene
紡ぐ季節 通過点如く
胡蝶(こちょう)の舞う 夢を見ている
常ならぬ世に想いだけが募る
出典: S.A.K.U.R.A/作詞:STY・SWAY 作曲:STY
「儚い闇」とはこの場合、見通しのつかない未来を表していると思います。
「泡沫」とは水の泡、sceneとはひとつの場面のこと、あっという間に消えてしまう一瞬の光景を言い表しています。
次に続く「胡蝶の舞う夢を見ている」の歌詞は、中国に伝わる「胡蝶の夢」という説話を元にしているのだと思われます。
「胡蝶の夢」とは、ある中国の思想家が夢の中で蝶となりひらひらと飛び廻りました。
それはあまりにもリアルな夢でした。
そのため目覚めた後に
「自分は蝶になった夢を見ていたのか、それとも自分は本当は蝶で人間になった夢を見ているのか」
とさえ思えたそうです。
この話から「人が今、見ているものは人の知が生み出した単なる見せかけに過ぎない」
という思想が生れました。
「S.A.K.U.R.A」の歌詞の冒頭は「人の人生など頼りなくすぐに終わってしまう幻のようなものだ」と表現しています。
それを一言で表現する言葉が「常ならぬ世」です。
そして、そんな世の中であっても「人の想い」だけは高じていくと歌います。
すべてが夢のように頼りなく、何も信じられるもののないこの世で唯一、信じられるものそれが「想い」なのでしょう。
富める者も貧しいものも…全てはユメマボロシ
the rich and poor
the big and the small
全てはユメマボロシのように
咲いては刹那に散りゆく運命
出典: S.A.K.U.R.A/作詞:STY・SWAY 作曲:STY