"君"がいなくても、自分の居場所で未来を夢見て、前に進んで、大人になっていく。

ただそれと同時に良いことも悪いことも、過去の出来事に、今と未来が上書きされていくものではないでしょうか。

"君"のことが大好きだから忘れてしまいたくない、という切ない気持ちが表れています。

さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを 抱き寄せた
君が くれし 強き あの言葉は 今も 胸に残る さくら舞いゆく

出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

2番のサビです。

"君"がくれた"あの言葉"とは何だったのでしょう。

故郷に残る主人公への労いの言葉だったのでしょうか。

その言葉は今も胸に残っていて、主人公の心を強くさせてくれる力になっているようです。

1番のサビ最後では"舞い散る"でしたがここでは"舞いゆく"に変わっています

2文字違うだけで、大分印象が変わってきますね。

桜が未来に向かって舞いゆく、というような前向きな心情を表しているように思います。

さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを 抱きしめた
遠き 春に 夢見し あの日々は 空に消えていくよ

さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 春のその向こうへと歩き出す
君と 春に 誓いし この夢を 強く 胸に抱いて さくら舞い散る

出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹

ラストのサビです。

間奏後の前半部分はアカペラで歌われ、後半部分に向けて楽器が増えて盛り上がっていきます。

"君"と見た夢や未来を忘れることはない。

主人公にとっての春は"君"を思い出してしまう季節でしたが、年月が経って大人になったことによって、寂しさは消えて、春は通過点になったのではないでしょうか。

立ち止まらず、前を向いて歩き出していくという決意を感じます。

いきものがかり『SAKURA』に込められた歌詞の意味を紐解くの画像

"舞い散る"が持つ意味の変化

1番のサビに出てきた"舞い散る"は主人公の寂しいという心情が含まれていると思います。

しかし、最後に出てくる"舞い散る"が持つ意味は、"君"と誓った夢を胸に抱いて前に進めるようになったから、桜が散ってもそれを受け入れられる、という主人公の心の強さを表しているのではないでしょうか。

友達でも恋人でも、別れというのは誰もが経験するものです。

そんな時にこの曲を聴くと、背中を後押ししてくれるような気がします。

桜ソングという王道ではありますが、切なくも力強いメロディーラインと歌詞がバランスよく合わさって真っ直ぐに心に響いてきます

それが、『SAKURA』が名曲であり続けている理由ではないでしょうか。

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