どこを見て生きていた?
願いごと抱きしめて窓を開けた 幼いころ
昨日より 今日よりも 未来だけをきっと信じてた
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
子ども時代を振り返っているのでしょう。
素直に自分の夢や希望を語ることができるのが子ども時代。
周りから馬鹿にされるかもしれないほどの大きな夢だって口にできていたはずです。
「自分には無理だ」
そう自分の限界を自分で決めつけることはしなかった。
振り返ってみると、私たちの子ども時代も同じだったのではないでしょうか。
いつも見ているのは明日だけ。
過去でも現在でもなく、遠い先の将来に希望を持って生きていたのです。
変わっていくから尊い
ゆっくりと変わって 消えていくものが集まって 世界は輝いてる
もう二度と来ない瞬間を重ね 生きてくんだ
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
この世にあるすべてが形を変えずに残り続けるわけではありません。
なくなってしまうもの、姿を変えてしまうものだってあるのです。
この世のものは、星のようなものの集まり。
星も生まれてからずっと輝きを放って生きています。
しかし、燃えるように消えてしまうこともあります。
私たちが生きているこの瞬間もまた星の命とよく似ています。
この先、同じ今日という時間を過ごすことはありません。
同じ1日もなければ、同じ1秒もないのです。
今この瞬間は尊いもの。
その尊い時間の積み重なりが人生を形作っていくのです。
自分にしか持っていないもの
その横顔が微笑むたびに あなたのすべて誇らしかった
なんにもなくて 何もかもがあった 一瞬の永遠
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
自信に溢れたような、やる気に満ち溢れたような魅力的な人。
笑顔がキラキラ眩しすぎるほどの人を見ると、こちらまで同じ気持ちになってしまうほどです。
自分にとっていい影響をもたらしてくれるような存在。
一方で、自分にはないものが多すぎて自信をなくしてしまうこともありますね。
自分には特にこれといったものがないのかもしれない。
それでも、自分は可能性だらけでどんなものでも手に入れることができます。
相手にはないものが自分にはあるという解釈もできそうです。
再出発
別れは次の出会いのためにある
生まれたての陽の光に照らされて (it's blessing light)
さよならから次の旅が始まる
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura
目を開けると、太陽から差すまばゆい光。
いつも変わりなく私たちを照らし続けてくれます。
そんな明るく前向きになれる今日という日に、1つのさよならをすることを決めます。
別れとは、悲しみでいっぱいのイメージがあるかもしれません。
涙が枯れてしまうほどに泣き、心に穴が空いたような虚無感。
でも、別れがあるから新しい出会いがあるのです。
別れがあるから、自分のこれからを変えるチャンスが広がっているのです。
人間は器用ではありません。
両手でいっぱいに抱えてしまうと、掴みたいものも掴めずに終わってしまいます。
なんとしても掴み取りたいものがあるのなら、別れはつきもの。
さて、別れを決意した私にはどんな未来が待っているのでしょうか。
歌詞のラストを見ていきましょう。
胸に秘めていた想いを解放するとき
こんな自由が待ってるなんて 長く寂しい時の果てで
愛する人に 愛を告げて今 なりたかった私になる
出典: 透明/作詞:坂本真綾 作曲:Jin Nakamura