万里の…ときたら中国だけど…
チャゲアス初期のヒット曲
万里の河!チャゲアスといえば…で未だに名前の挙がる1曲ですね。
現在のASKAやCHAGEの音楽性からは想像も出来ない曲ですが…
あと見た目も!別人のようですがASKAイケメンですねー
そしてサングラスなしのCHAGE!誰!?ってなる方も、若い人には多いのではないかと。
デビューして3枚目のシングルです。
この曲でのブレイクによって、全国のホールツアーが満員御礼。
チャゲアスの名前が全国区になった曲でした。
舞台はどこ?
遠く 遠く 何処までも遠く 流れる河で
暮れかかる空にあなた想い 今日も待っています
出典: 万里の河/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
はじまりから壮大な感じで歌いだされます。
何処までも流れる河のほとりで、待ち人を待つのは女性でしょうか?
離れ離れの恋人を毎日。日が暮れるまで想い続ける姿が浮かびますね。
タイトルからして中国の長江や黄河が舞台なのかとも思います。
歌の中では、この河はあくまで心の距離を表しているようです。
心の距離、唐突に出ましたが、なんのこっちゃな皆様だと思いますので追々。
引き続き歌詞をみていきます。
千もの言葉に願いをこめて
冒頭から切ないぞ!
愛しい人よ 私は歌う 千もの言葉 願いをこめて 遠い昔のおとぎ話の恋のように
出典: 万里の河/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
愛の深さを感じる歌詞ですね…
会えないあなたに伝えたい事が沢山あって、それを毎日歌にして歌う。
まるでおとぎ話のようにって出てきますが、例えば七夕の伝説がぱっと思い出されます。
いつかまた会えるように願う主人公は、織姫や彦星よりもある意味辛いと思います…
千って凄い表現ですが、一発でわかりますね。
会えない辛さを歌う歌詞が続きます。
届かぬ愛!
サビのインパクト
どれだけ待てばいいのですか ああ届かぬ愛を 二人の運命知らぬ河は 淡い夢をのせて流れていくようで
出典: 万里の河/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
おそらくサビを聴けば、知ってる!って方も多いでしょう。
ゆったりとした曲調からサビで畳み掛ける感じ、緩急が良い!
後年、ASKAは狙って書いたと言っていましたが、デビュー2年目でこれは凄い。
売れたのも納得です。チャゲアスの歴代シングル売上でもTOP10に入ってます。
売り上げ枚数は53万枚。レコードの時代にこれは相当売れた部類です。
90年代からはそれこそモンスター級の記録を打ち立てて行くチャゲアス。
その最初のヒットです。
この曲を作るにあたってASKAは当時のヒット曲を研究しまくったそうです。
日本人好みの大陸的なメロディー、そしてインパクトの強いサビ。
余談ですが、この曲でテレビ出演した際に吉田拓郎が関係してきます。
ある時、拓郎が出演をキャンセルした穴埋めでチャゲアスが番組に選ばれました。
当時はステージセットも豪華で、せっかく拓郎のために作ったセットがあるのに無駄に。
で、当時まだまだ若手のチャゲアスが、新人らしからぬ豪華セットをバックに歌ったのでした。
いわゆる箔がついたというやつです。
そんな出来事もヒットに繋がっていったというラッキーなお話。
さて、歌詞の恋人同士は、一体どのような理由で離れ離れなのか。
歌の中では明確にされません。
ですが聴いた人それぞれが想像できる歌詞は、ASKAの真骨頂でしょう。
どれだけ待てば良いのって、言いたくなる恋愛…した事ありますか?
ちなみにわたくしは不幸にもそんな経験はないのですが…
遠距離恋愛をしている方とか、尚更胸に響く歌詞だと思います。