夢に向かって進む人が元気をもらえるような歌
活動開始のきっかけになった曲
Mr.Childrenは1997年、突然活動休止をします。 活動休止中に、シングルが一枚発売されていますが、彼らが本格的に再始動するのは、1998年の10月。 つまり、この「終わりなき旅」のリリースとともに、活動が再開されたのでした。 20年近く前の曲ですが、いまだに人気のある曲です。 さっそく歌詞を見ていきましょう。
歌詞解釈
成長するための終わりなき旅
息を切らしてさ 駆け抜けた道を 振り返りはしないのさ
ただ未来だけを見据えながら 放つ願い
カンナみたいにね 命を削ってさ 情熱を灯しては
また光と影を連れて 進むんだ
出典: 終わりなき旅/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
Aメロです。
どうやらのんびりと生きてきたわけじゃ無さそうです。
どちらかというと生き急いでいるような印象すら受けませんか。
(この曲は、若くして闘病生活をしいられた知人の人生にインスピレーションを得たという噂もあります。)
そして、過去は振り返らず、夢を持って未来に進んでいく。
そこには「光と影」、つまり良いことも悪いこともあるけれど、と歌われています。
「情熱」の火が「光と影」を生む、という表現もいいですね。
閉ざされたドアの向こうに 新しい何かが待っていて
きっと きっとって 僕を動かしてる
いいことばかりでは無いさ でも次の扉をノックしたい
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
出典: 終わりなき旅/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
Bメロを飛ばして、サビを見てみましょう。 夢は簡単に叶うものでもありません。 先が見えず不安なこともあるでしょうし、上手くいかないこともあるでしょう。 でも、未来にはきっと、自分を成長させてくれるようなことが待っているんだと信じて、頑張ることが大切です。 そして、人生について、夢を追い続け成長し続けていく、終わりなき旅のようなものだと例えています。
難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっと そっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ
出典: 終わりなき旅/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
続いて、2番のサビを見てみましょう。 「終わりなき旅」というくらいですから、もしかしたら探している答えも永久に見つからないのかもしれません。 山積みの問題に頭を抱えることもあるかもしれません。 そういうときは、逃げてしまいたくなることもあるでしょう。 しかし、夢へ向かう途中に立ちふさがる障害物は、難しいものであればあるほどいいんだと言っています。 なぜなら、乗り越えたときに、その分、自分の成長になるからだと教えてくれています。 しかも、それを重苦しい文体で書かれていないのも、ミスチルらしいのかもしれません。 「もっと気楽に行こう」というような楽観主義的な口調で歌われることにも、元気づけられますね。 そして、限界というものは、他人が決めることじゃなくて、自分自身が認めるかどうかで決まる。 そういう力強い言葉にも、再び元気をもらえます。
時代は混乱し続け その代償を探す
人はつじつまを合わす様に 型にはまってく
誰の真似もすんな 君は君でいい
生きる為のレシピなんてない ないさ
出典: 終わりなき旅/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
ここの歌詞は抽象的でわかりにくいようにも思えます。
例えば、将来が不安だから、とりあえず大学に行って、いい会社に就職して・・・
というようなマニュアル型の人生を批判していると捉えることもできるでしょう。
夢を叶えるための説明書なんてものは無いのだから、自分らしく自分の道を進めというメッセージが込められています。
胸に抱え込んだ迷いが プラスの力に変わるように
いつも今日だって僕らは動いてる
嫌な事ばかりではないさ さあ次の扉をノックしよう
もっと大きなはずの自分を探す 終わりなき旅
出典: 終わりなき旅/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
少し変更はありますが、Aメロ(落ちサビ)~サビが繰り返され、曲は終了します。
この曲は、転調が多いことでも有名ですが、この最後の部分でも、その効果が感じられますね。
Mr.Children再出発の歌
冒頭に、ミスチル自身の決意を感じると書きましたが、それはどういうことでしょう。 活動休止と活動再開という、二つの大きな事件のはざまにある曲ですから、彼ら自身も思い入れがあるはずです。 あくまで、私の個人的な考えですが、桜井さん自身のミュージシャンとしての夢が描かれているようにも思えます。 それを踏まえたうえで、飛ばした部分も補いつつ、もう一度1番の歌詞を振り返ってみましょう。