もさを。【ぎゅっと。】歌詞の意味を解釈！なぜ素直になれない？二人のこれまでとこれからの日常を深読み

この楽曲が発表された2020年、世界は新型コロナウイルスにより一変していました。

日本でも多くのイベントなどが自粛となり、外出も制限。

恋人同士も会うことができず、そんな恋人たちへ向けてこの楽曲は作られました。

当たり前だと思っていた日常生活。しかしそれは当たり前ではなかったのです。

会いたくても会えない、そんな日々を過ごす中で彼女は彼と過ごす日常の大切さを知ります。

この楽曲の冒頭には恋人と過ごす何気ない日常の一コマが描かれています。

歌詞の1行目からは手を繋ぐことにまだ慣れず、ドキドキしている女の子の姿が思い浮かんできます。

緊張しながらも、彼の無邪気な笑顔につられて笑顔になる女の子。

彼の口癖を真似したのは、恥ずかしさを誤魔化すためでしょう。

女の子はきっと、恥ずかしがり屋なのかもしれません。

彼の寝顔を眺めているのは、自分の気持ちを伝えるためではないでしょうか。

面と向かって言えない自分の気持ちを伝えているのかもしれません。

歌詞の最後では気付いたら朝になっていたとあります。

彼とずっと一緒にいられることが幸せで、なかなか寝付けなかったのでしょう。

このまま寝ちゃうのはもったいない、そんな女の子のいじらしい想いもあるかもしれません。

大好きな人と過ごす時間は、それだけで特別です。

けれど付き合いが長くなればなるほど、どんどん欲張りになっていきます。

いつもと違うことがしたい、何かサプライズはないの？

女の子もきっと、特別な何かを求めていたはずです。

しかし彼と会うことができなくなり、女の子は彼と過ごす日常の大切さに気付きます。

特別なことはたまにでいいんだ。彼と過ごす時間の方が大切だったんだ。

そんな女の子の声が聞こえてくるようです。

彼と過ごす時間の大切さを知った女の子。

ただ彼が側にいるだけで、自分は幸せなんだということを改めて感じます。

彼のことが大好きでたまらない女の子。でも、恥ずかしくて自分の気持ちに素直になれません。

ワガママばかり言ってしまうのも、愛情の裏返しです。

「私はあなたのこと、大好きだよ。そのことを忘れないで。」

歌詞の4行目にある「だから」の後には、そんな言葉が続くのではと考えることができます。

ワガママばかり言う自分に、彼が愛想を尽かしてしまうかもしれない。

そんな不安も感じ取ることができます。