ここの歌詞では体がとても傷ついているような表現がされています。
なにかに取り組んでボロボロになってしまった体。
そんな体をまた回復させるようなシーンを表現しています。
そして「闇」という言葉が出てきています。
眠ることを意味しているのでしょう。
今まで、黄金や光などとても明るいイメージのある言葉がたくさん出てきました。
しかし暗いことを意味する言葉が出てくることで「ずっと明るいわけではない」ことが表現されています。
ずっと明るい状態が続くわけではなく、たまには暗くなることもある。
その状態を経て、また明るい状態へ戻っていくのです。
また前をむく
ここから急上昇
戦いの記憶を たどっても
悔やむのは一夜に 歓びは永遠に
出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
今までどんな日々を過ごしても多くの壁にぶつかってきたことでしょう。
「戦い」という言葉からも、何度も試合を繰り返してきたことがわかります。
その結果がどうであろうと、くよくよしている暇はないのです。
ここでもまた「夜」という暗いイメージのある言葉が出てきました。
しかし、夜は必ず明けるもの。
そして「夜」というワードのあとに「歓び」という明るいイメージのある言葉が出てきます。
ここからまた明るく、まるでテンションをあげるかのように、急上昇していくのです。
ありのままで
誰より一番 あなたの
心の平和を祈ろう
何も心配しないでいいから 明日へと無邪気に進め
出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
歌詞の2行目。
これは感情的になってしまったり、精神で行動が左右されたり、気持ちで負けないようにという意味です。
平常心はとても大切なこと。
緊張してうまくパワーが出せなかったということがないように、心が落ち着いた状態でいられることを願っています。
今から何かに挑む人たちに向けたメッセージになっているのです。
そして歌詞の3行目には「無邪気」という言葉が出てきています。
ありのままの自分でぶつかっていけばよいというメッセージが込められているのでしょう。
あなたの姿
私に対して
欲望にも 期待にも 不安にも絶対押しつぶされない
惜しまずに 自分に火をつけて
私を染めていった あなたの炎忘れない
出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
そして歌詞の1行目では平常心でいることが表現されています。
この1行目は挑む本人の気持ちになっているのです。
これまでは客観的な歌詞が多かったですが、この部分は主観的。
まるで自分に言い聞かせているようです。
邪念には負けない、自分らしさ全開でいくぞ。
そんな気持ちが表現されているのです。
そして歌詞の2行目の「自分」はあなたのことを指しています。
自分らしさを全開に出したあなたの姿は、私になにか影響を与えたのでしょう。
「染める」という言葉からも、じわじわと自分の中に広がっていくようなイメージになっています。
あなたの姿や努力に私は心を打たれたのでしょう。
多くの人に対して
誰より一番あなたが
無垢な情熱をくれるよ
透きとおる鐘の音のように さみしげな世界に響け
出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO
歌詞の2行目にある「無垢」とは潔白な様子。
先ほど、自分らしさを出せといっていました。
その様子からストレートなあなたらしさ、邪念がないあなたを感じたのです。
しかし金メダルを獲るために闘志に燃えている様子もある。
それがまさに潔白な情熱なのです。
そして「無垢」と歌詞の3行目の「透きとおる」がリンクしています。
綺麗な鐘の音はとても心地がよく、響き渡るものでしょう。
それがなにもない、刺激のないところに響くのです。
おそらく、この音はとてもボジティブな気持ちになるものでしょう。
あなたは鐘と同じように、多くの人に素敵な影響を与えてくれたということを意味しているのです。