真夏に繰り広げられる男女の駆け引き
実の三兄弟でユニットを組む逗子三兄弟。
今回紹介する「サマーウルフ」は、インディーズからメジャーデビューを果たした2010年7月21日にリリースされた記念すべき一枚目の楽曲です。
彼らのベストアルバム「BEST ~Thanks for life」にも収録されています。
真夏のビーチで繰り広げられる男女の駆け引きを描いたこの曲は、真夏のビーチで聞くにもぴったりなアップテンポな仕上がり。
「夏以外の季節にも聴きたくなる」という声が聞こえるほどなので、サマーウルフを聴きながら「気づいたらついついノってしまっていた」なんて人も少なくないのではないでしょうか?
今回は、そんなサマーウルフの中で描かれている1組の男女の恋の行方を独自に解説していきます。
男女それぞれの視点で表現された言葉に思わず「わかる〜」っていう共感もあるかもしれませんね。
それでは実際に見ていきましょう。
嵐の前の静けさを思わせる始まり
サマーウルフの歌詞に込められた男女の心模様を見て行く前に、まずはMVをチェックして見ましょう。
逗子三兄弟がデビュー当時に所属していたLIFE FOR MUSIC ENTERTAINMENT(ライフフォーミュージックエンターテインメント)がYouTube上に公式MVを公開してくれています。
MVの始まりは、海の家を思わせる白色を基調としたおしゃれなお店が準備中のシーンから始まります。
この準備中の穏やかで静かな一コマが、これから吹き荒れると報道されている「おおかみ警報」が激しいものではないのか?というイメージを引き立たせています。
まさに嵐の前の静けさとは、このことを言っているかのように…。
気になるあの子が登場!…でもバイト中だし…
このお店で着ぐるみを来て働いている男性と、そこへ突如現れたギャル軍団。
その中の一人に視線を奪われて、互いに近づいていくストーリーが描かれています。
真夏のビーチを友達と満喫する彼女のことが気になりつつも、自分はアルバイト中なのでしょうか。
どこか浮かない疲れたような顔で休憩中のアイスを頬張りながら、ふと顔を上げると、そこにはあの子の姿が
気になる異性が近づいて来たときの「あれ?目合ったよね?会釈してくれたよね?」とテンションがあってしまう気持ちにさせられそうな、さりげないシーンにも注目です。
オオカミの正体は…?
MVの途中には、彼女との距離を近づけていこうとするものの、なかなか肩に手を回せない彼のもどかしい表情が…。
そして、それすらもお見通しのような彼女のサマーウルフな表情が伺えて、映像から目が離せない展開が続きます。
タイトルの「サマーウルフ」は、女心を捕らえようとするちょっぴり野蛮な真夏の彼氏像ではなくて、もしかして…?
そんなお楽しみを踏まえつつ、ここからは実際の歌詞を見ながら1組の男女の駆け引きを見て行きましょう。
男性目線で描かれた一番の歌詞
下心丸見え!
8月の紫外線BODY ヤバいくらいHな谷間
視線は5m先の パラソルにかくれたギャル3人 Oh キター
「一緒にケータイで思い出なんか撮ってみませんか?」
ニヤけスマイル100% 爽やかに楽しくアゲ↑アゲ↑な体で
出典: サマーウルフ/作詞:逗子三兄弟 作曲:逗子三兄弟
一番の歌詞では、彼の気持ちを表現した歌詞が続きます。
日焼けを気にしない露出高めな服装、もしくは水着姿で彼女は現れたのでしょうか?
プールサイドにやって来た3名のギャルの身体に視線を奪われた下心丸見えの男性心理が描かれています。
5mという手を伸ばせば届きそうな距離にいながら、パラソルに隠れたと言う表現。
すぐには近づけず隠れているからこそ余計に気になってしまう、近くて遠い出会いたての距離を表しているのかもしれませんね。