細かい痛みも、冷たいウソも、頭悩ませても…
オレンジで はじけて 旅にでましょう
迷路の出口 めざそう
出典: Hello! Orange Sunshine/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
どうやら旅の目的が見えてきたような気がします。目的地は”迷路の出口”。
”細かい痛み”や”冷たいウソ”に悩まされる日々にうんざりしたのです。
心の中はオレンジ色=HAPPYなんかじゃない。むしろブルー=憂鬱。
アルバムでは「Hello! Orange Sunshine」は3曲目に収録されています。
うんざりだけどやめられないと歌う1曲目の「POPSTAR」。
2曲目は大好きな人への気持ちが空回りしまくる「どうしよう」。
仕事も恋もうまくいかない!それなら日常を抜け出して非日常=旅に出るしかありません。
うじうじ悩んでいても始まらない。
オレンジをかじると果汁が飛び散ります。
はじける果汁のようなスピードで旅に出ちゃお♪
相棒はチェックのテディベア?
バスケットには 赤いセーター
チェックのテディベアを 抱いて歩こう
出典: Hello! Orange Sunshine/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
向かう先はどこでしょう?
ここではないどこかならどこでもOK!
できるだけ遠くがいいな。
パンクの聖地ロンドンもいい!だけど寒そう...。
そうだ!身も心も温まるフワフワの真っ赤なセーターを持っていこう!
相棒はお気に入りのテディベア。
ロンドンに行くかもしれないからタータンチェックのクマちゃんを連れていこう。
どんなに心細くてもこの子がいればグッスリ眠れるから♪
さあ、私に魔法をかけて♪
Hello! Orange Sunshine 魔法をかけて
細い体を タフに しあげて
Hello! Orange Sunshine 瞳の奥は、
まだ光るはずだわ…
出典: Hello! Orange Sunshine/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
最初のサビでは雨降りの住処から抜け出して最初の旅先に到着しました。
抜けるような青空。太陽がオレンジ色に輝いています。
さあ、オレンジの太陽さん。私に魔法をかけて。
”細い体”は疲れ切った精神状態を表しているのでしょう。
少しずつ元気が出てきたような気がします。
でも瞳の中にはまだ憂鬱なブルーが残っている?
まだ足りない。もっともっと太陽みたいに輝きたい...。
「Hello! Orange Sunshine」のサビは3回登場します。
そして1回ずつ微妙に歌詞が異なります。
サビが表現するのは旅先だと解釈するとどうでしょう?
最初の目的地で少しだけ元気になった登場人物。
でもまだ”迷路の出口”には辿り着いていない様子です。
旅は続きます。
悪夢はいつまで続くの?
オレンジをかじって 旅にでましょう
長い夜を越えて
昨日見た 悪い夢の続きも、
明日は忘れるでしょう?
出典: Hello! Orange Sunshine/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
栄養満点なオレンジ。
オレンジは登場人物にとっての元気の源という意味も持つようです。
気分はまだ最高とはいい難いようですがオレンジを食べて次の目的地に旅立ちます。
少し元気がないようです。
寝不足なのかな?
”長い夜”と”悪い夢”はそのまま解釈してもOKです。
しかしここでは最悪な毎日が続いていることも意味しているのではないでしょうか?
YUKIの歌の原点は昭和の歌謡曲だとインタビューで応えています。
松本隆や阿久悠といった昭和の作詞家は歌詞に深い意味を込め聴き手の創造力を刺激してくれました。
悪い夢だと思いたい日常。
そこから早く抜け出したいわ。
甘いキャンディー
ポケットには 甘いCANDY
大好きな あの唄を くちずさもう Yeah
出典: Hello! Orange Sunshine/作詞:YUKI 作曲:恩田快人
子どもの頃キャンディーが大好きでした。
どんなに泣きべそをかいていても大好きなキャンディーをなめている間は幸せな気分を感じられます。
きっと登場人物は当時20歳ちょっとのYUKIと同年代の女の子。
男の子でもいいかもしれません。
いつでも元気をもらえる魔法のキャンディーをポケットに詰め込んで出かけます。
そして落ち込んだ時は大きな声で歌うと気分がちょっとだけ晴れやかになるのです。
「Hello! Orange Sunshine」はそんな時にピッタリな歌。