5位:アポロ
1999年9月にリリースされたポルノグラフィティの1stシングル「アポロ」。
この楽曲は1stシングルながら累計40万枚を売り上げる大ヒット曲となり、初期の頃から彼らを知る世代には1番なじみ深い楽曲といえるでしょう。
演奏・歌唱も初期メンバー3人でのものなので、当時のMVなどを見ると懐かしく思う人もいるのではないでしょうか。
ちなみにこの「アポロ」には彼らの出身地である広島の方言(広島弁)ver.も作られているそうで、ライブなどで披露されたこともあるのだとか!
「アポロ」の意味深な歌詞を解説
僕らの生まれてくるもっともっと前にはもう
アポロ計画はスタートしていたんだろ?
本気で月に行こうって考えたんだろね
なんだか愛の理想みたいだね
出典: アポロ/作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma
アポロ計画という月探査をはじめとした宇宙開発計画をモチーフにして身近な恋愛を語る世界観の対比が面白いこの楽曲。
月に行く事と恋愛は全く関係がないようでいて、誰もが無理だというような夢を本気で胸に抱く点は、いわれてみれば共通しているのかもしれません。
壮大な夢と愛の理想は、根本的な部分でつながっているように思えますね。
このままのスピードで世界がまわったら
アポロ100号はどこまで行けるんだろ?
離ればなれになった悲しい恋人たちの
ラヴ・E・メール・フロム・ビーナスなんて素敵ね
出典: アポロ/作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma
もう何十年も前の技術で人類の月面着陸ができたなら、今はもっとすごい事ができそうですし、この先にはさらにスゴイ何かが待っていそうな気もします。
聞くだけでは寂しそうな“遠距離恋愛”も、相手が地球以外の惑星にいて……というならちょっとロマンチックな気がします。
ただ科学的な進歩は著しいのに、今も昔と変わらぬ恋愛の悩みを抱える人類たち。
技術は発達し、恋人からのメールが金星から届くようになっても、きっと私たちの心はいつまでも原始を抱き続けるのかもしれません。
4位:ミュージック・アワー
2000年7月にリリースされた3rdシングルとなる「ミュージック・アワー」は大塚製薬の“ポカリスエット”へのCMソングとして採用された楽曲でもあります。
夏らしい爽快感のあふれるナンバーで、オリコンの週間チャートでは5位を獲得しました。
ポルノグラフィティの人気が高まっていた楽曲リリース当時、彼らのイメージは「アポロ」で固定されつつありました。
このことはメンバー自身も危惧していたそうで、何とか“ポルノグラフィティ=アポロ”のイメージ払拭をはかりたかったのだとか。
そのイメージは「ミュージック・アワー」のヒットでやっと薄まったと彼らは話しています。
「ミュージック・アワー」の意味深な歌詞を解説
キミが胸を焦がすから、夏が熱を帯びていく
そして僕は渚へと、誘うナンバーを届けてあげる
淡い恋の端っこを決して離さなければ
この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ
出典: ミュージック・アワー/作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma
恋をするだけで世界が何だか色づくように、毎年同じ夏が来ているようでも、恋をした夏だけはその“熱の帯び方”が違うような気がします。
自身のラジオ番組を持っているアーティストは多いですが、この楽曲のように“恋の悩みがリスナーから届いたら”アーティスト心に火がつきそうですよね。
キミが夢を願うから、ミュージシャンも張り切って
また今年も渚には、新しいナンバー溢れていくよ
淡い恋の端っこを決して離さなければ
この夏は例年より騒々しい日が続くはずさ
出典: ミュージック・アワー/作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma
夏は気温も高いので、人間も活動的・開放的になりやすいものですが、自分のファンから恋の悩みなんて聞いちゃったらそのリスナーの恋を楽曲で盛り上げようと感じるのかもしれません。
もしその楽曲のおかげでリスナーやファンの恋がうまくいったら、これほど楽しく嬉しいことはないかもしれませんよね!
3位:アゲハ蝶
2001年6月リリースの6thシングル「アゲハ蝶」はポルノグラフィティにとってある記録を更新した楽曲となっています。
その記録とは“3作連続のオリコン週間チャート1位”というもの。
当時ポルノグラフィティの人気は本当に高く、しっかりとした歌唱力と深い詩の世界観は多くの若者を魅了していました。
こうした背景もあり「アゲハ蝶」は「サウダージ」、「サボテン」に続くオリコンの週間チャート1位を獲得したのでしょう。
この楽曲の勢いは2001年度中続き「アゲハ蝶」は最終的に2001年度の年間10位を獲得しています。