2、主人公の家族

「君」と主人公が家族だとして考察してみましょう。

家族といえども関係性は様々で、親と子、あるいは兄弟かもしれません。

今回、「夫婦」と見ると次の「恋人」の考察と重複する可能性があるので省きます。

ここでは親子か兄弟として考察します。

多くの親が我が子に対して抱く愛情はとても深いものです。

また子どもが小さいうちは、子どもらしい純粋な発見を一緒に喜ぶ機会もあるでしょう。

主人公が「親」だとして歌詞を見ると、「きれい」の表現は「神聖さ」とも言えます。

新しい命の誕生は神秘的な側面も持ち合わせているからです。

自分の子どもを見た時に、子どもが生まれてきた神聖さにふと思いを馳せる。

そして思わず両手を合わせたくなるような、神聖な気持ちが起こる時があります。

さらに我が子となれば、戦争に参加して欲しくないと願うのは自然な気持ちでしょう。

戦争は誰かの命を奪うかもしれない行いです。

逆に、子どもが誰かに傷付けられるかもしれません。

子どもの選択を止める権利はないと知りつつ、子どもの無事を願う歌とも読み取れます。

3、2人は恋人同士

2人は恋人、あるいは夫婦という間柄かもしれません。

この場合、主人公が男性か、女性か、あるいは相手の性別はあまり重視しません。

愛する人の無事を願う気持ちは、恋人なら自然なことと思われるからです。

歌詞に一度だけ「僕」という一人称が出てきます。

女性でも一人称が「僕」という人もいますので、主人公の性別の断定は難しいところです。

曲中で印象深いのは、2人が共に過ごしている時間の長さ。

歌詞はすべて主人公目線で書かれています。

書き方から察するに、主人公は「君」を見守っているような印象です。

「君」が自然の中に出かける時も一緒についていく。

相手の無事を願う。

そんな柔らかい思いから、恋人同士ではないかという考察も成り立つのです。

戦争は人間の心を荒ませてしまいます。

帰還兵が心を病んでしまう話はとても多いです。

家族の元に帰る幸せの反面、家族は戦争の苦楽を共にした仲間ではありません。

どれほど言葉を尽くして辛かったことを話しても、完全に共感してもらうことは困難です。

それが帰還兵の孤独感を増してしまうのでしょう。

愛する人の感じる孤独は、相手にも影響を与えます。

戦争に行って、恋人は変わってしまった。

そんな寂しさを無視しないわけにはいかなくなってしまいます。

主人公も「君」の変化を感じているのかもしれません。

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いかがでしたでしょうか?

今回は「ハナヒカリ」の歌詞を解説してきました。

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