DECO*27【ヒバナ feat. 初音ミク】歌詞解釈！「未完成」なのは一体何？意味深な内容に迫る！

ボカロにしては珍しい英語の歌詞がカッコいいですね。

まずは和訳してみましょう。

“コンコン　僕を心の中に入れてよ　そして君の特別にして

二度と君の顔を涙で濡らしたくない

このゲームの終わりには　きっと強い心を手に入れられる

諦めて君のMP5を捨てなよ”

実は「ヒバナ」はとあるゲームが題材になっているといわれています。

「レインボーシックス シージ」というFPSゲームで、「ヒバナ」という女性の登場人物がいるのです。

「MP5」はゲームにも登場する銃の名前。

この英語部分の歌詞とゲームの内容がかなりリンクしています。

「ヒバナ」という女性に対して銃を放棄するように投げかけているのではないでしょうか？

冒頭では「正解」を求めている様子でした。

でもここでは違います。

両方を選んで壊す…。

つまり、「正解」なんて興味がないのです。

不器用でもいいからとにかく前進しようとしています。

前進した上で、どちらかを選択する結果になったり、壊れてしまう結果になってもかまわない。

なにやら結末を急いでいるような印象を受けます。

弱気で受け身な印象の主人公なので、どっちつかずの相手の態度に疲れてしまったのかもしれません。

はやくこの恋愛戦を終わらせたい、楽になりたい。

そんな心情を読み取ることができます。

2番のサビでも少し歪んだ愛の形が垣間見えます。

愛に「痛み」や「苦しみ」を求めていますね。

主人公は間違いなく、愛情を注いでもらうことを望んでいるでしょう。

でも、温かい安定した愛を知らないようです。

不完全で不安定で…心が揺さぶられるような関係性を愛だと思っています。

これがこの楽曲のメインテーマなのかもしれません。

言い換えると、本当は「愛」が必要なのに「恋」を求めてしまう。

そんな心境なのではないでしょうか？

だから「駆け引き」や「安定しない距離感」「不安」が歌詞の至る所に見られたのだと思います。

ここからは転調しながらキャッチーなサビを繰り返し、楽曲のラストを迎えます。

DECO*27の「ヒバナ」を解釈してみました。

ざっと見るだけでも難しい表現が多く、様々な解釈がなされています。

これは、言葉の響きやノリを重視した結果でもあるかもしれませんね。

聴いていてクセになる部分がいくつもあり、本当に完成度の高い楽曲でした。

DECO*27の楽曲は依存的で歪んだ愛情を描くものが多くあります。

今回の「ヒバナ」も、傾いた心で愛そうとする健気な様子が伝わってきましたね。

「ヒバナ」が収録されているアルバム「アンドロイドガール」。

他にも魅力的な楽曲がたくさんあるので、最後にぜひチェックしてみてください。

まずは「スクランブル交際」。

トラウマを負って「愛」を遠ざけるようになってしまった少年が主人公の楽曲です。

さまざまな「愛」の形を表現するのが、DECO*27の魅力ですね。

こちらの記事では歌詞の意味を詳しく解説しています。

アルバム表題曲「アンドロイドガール」。

こちらもとてもキャッチーで、公開後すぐに様々な歌い手にカバーされています。

さらに注目すべき点はDECO*27の代表作「二息歩行」とリンクした歌詞やMVであること。

こちらの記事では、歌詞の意味や背景を説明しています。

DECO*27ファンは必見ですよ！