FLOWER FLOWER「夢」
「夢」を描くということ
シンガーソングライターとして活動していたyuiが、結成したFLOWER FLOWER。
今回はそんな彼女が「夢」というタイトルで描いたその楽曲の歌詞をご紹介します。
「夢」を叶えようとすることへの彼女の思いが詰まっている言葉たち。
そこには「夢」を追う人々を勇気づけてくれるようなポジティブさがありました。
今回はその歌詞に込められた意味を解説していきます。
MVはこちら
まず、MVをご紹介します。
その表情は真面目そのもので、カメラへ向かって何か想いを伝えようとしていることが分かります。
「夢」を追いかけることの難しさと、だからといって諦めきれない「夢」への想い。
そんな2つの気持ちの間で揺れ動く人々の背中を押すような逞しさを感じます。
「夢」を追いかけること
時が過ぎ去って
追いかけていた夢のつづき
どこに置いたままにしたんだろう
バカにされるような事でも
あの頃は心が踊ったよ
出典: 夢/作詞:yui 作曲:FLOWER FLOWER
追いかけていたはずの「夢」。
しかしいつの間にか、日常を送ることや他のことに気持ちが奪われて蔑ろにしてしまっていた。
大人になるにつれ、以前のように無邪気ではいられなくなったのでしょう。
どこかで諦めてしまっていたのかもしれません。
以前までは周りから反対されても、夢に向かってひた向きになれていた。
しかし、今では以前までのような胸のときめきも薄れてしまっています。
大人になった今でも
見失い続けてたら
日々がくすんで
色を失くした
「大人」になった
あの日は今も輝いてるけど
今の目に映るものは
出典: 夢/作詞:yui 作曲:FLOWER FLOWER
「夢」のことを忘れてしまってからは、日々の生活に追われる毎日。
生活をするのがやっとで、あの頃の鮮やかな感性が失われていくのを感じているのでしょう。
それが大人になることなのかもしれません。
しかし、今でも若かりし頃の日々が主人公の脳裏からは離れずにいます。
あの頃の輝かしい毎日がもたらした感情が、彼女の心の中に残り続けているのです。
今の使い古されたような生活の中では感じられない新鮮な気持ち。
どこかで満たされない気持ちに支配されているのかもしれません。
諦めきれない気持ち
現実と理想
諦めなくちゃいけないって
現実を見てみなよって
そんなのわかってるんだけれど
辛いんだよ
出典: 夢/作詞:yui 作曲:FLOWER FLOWER
今でもどこかで諦めきれない「夢」への気持ち。
それを誰かに打ち明けてみても、ネガティブな反応しか返ってこないのでしょう。
今更そんな夢を追いかけても、上手く行きはしない。
そんな言葉が聞こえてくるかのようなその状況に彼女は苦しんでいます。
そういわれて納得できたらどんなに良いか。
しかし、そこで諦め切れるほどの「夢」ではないのでしょう。
年月が経っても、彼女にとっては今だに忘れられないほどの思い入れがあるのです。