強い人 弱い人
男の人 女の人
目立つ人 地味な人
みんな みんな ありがとう Yeah!
出典: ありがとう/作詞:井上陽水奥田民生 作曲:井上陽水奥田民生
相手の地位や権力を忖度することなく、分け隔てなく他者へ感謝すると歌います。
強い者、権力のある人だけに阿(おもね)る今の時代には社会風刺のように響いてくるのが不思議です。
信条といえるほどその点が貫徹した人たちという感じ。
諧謔的な歌詞にも真摯な大人の姿が垣間見えます。
「ありがとう」を伝えたい人とは
特別に贈りたい感謝
ありがとう ありがとう 感謝して
連れてってくれて たまに ありがとう
重なってくれて 実に ありがとう
弾き飛んでくれて 今日は ありがとう
付き合ってくれて どうも ありがとう
うまく誤魔化してくれてどうも ありがとう
笑いとばしてくれて どうも ありがとう
出典: ありがとう/作詞:井上陽水奥田民生 作曲:井上陽水奥田民生
とにかく感謝します!
好きな人にも嫌な人にも感謝
近い人 遠い人
やさしい人 つめたい人
好きな人 イヤな人
みんな みんな ありがとう Yeah!
ありがとう ありがとう 感謝して
感謝しよう ありがとう
出典: ありがとう/作詞:井上陽水奥田民生 作曲:井上陽水奥田民生
これまで出会った色々な人への感謝が歌われています。
好き嫌いを置いて、とにかく感謝しますと歌うのです。
それでは井上陽水奥田民生は誰に向けて「ありがとう」という言葉を贈ったのでしょうか?
答えは意外なふたりのミュージシャンのようです。
井上陽水奥田民生誕生秘話
影の功労者たち
井上の息子が聴いていたユニコーンの「雪が降る町」の歌詞を井上が気に入り、奥田にその歌詞を書き写した手紙を送ったことが出会いのきっかけ。その後、小泉今日子の「月ひとしずく」やPUFFYの「アジアの純真」などの共作を経て、自然発生的にセッションを重ね、結成に至った。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/井上陽水奥田民生
井上陽水奥田民生のWikipediaの記事ではこのように書かれています。
ただし、井上陽水と奥田民生が出会った過程にはふたりのミュージシャンが関係していました。
筋肉少女帯の大槻ケンヂと聖飢魔IIのデーモン小暮です。
井上陽水に奥田民生を紹介
大槻ケンヂがTV番組「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」に出演します。
当時、番組側の都合で大槻ケンヂは面識のなかった井上陽水を友だちとして紹介させられました。
後日、井上陽水から大槻ケンヂに電話がかかって来て「奥田民生を紹介して欲しい」といわれたそうです。
大槻ケンヂとデーモン小暮が井上陽水の自宅に遊びに行った際にも「奥田民生も誘えないかな?」と訊かれます。
デーモン小暮は当時、奥田民生とレコード会社が同じですから連絡可能です。
井上陽水はそこまでしてでも奥田民生と会いたかったのでしょう。
後日、井上陽水は大槻ケンヂ、デーモン小暮とともに奥田民生を文壇バーへ招待して念願が叶います。
その後の流れはWikipediaの記事の通りでしょう。
小泉今日子の「月ひとしずく」やPUFFYの「アジアの純真」などでふたりはタッグを組みます。
その後、自然にユニット結成へと繋がるのです。