笑顔のかずだけ 涙があるんだ そう わかってはいるけど
からした声で 何度も伝えるよ 君だけには届いてほしいから
泣いてくれるなら 笑ってくれるなら そう 強くなれる気がするよ
そうやって 僕らは ひとつひとつね 心を つないでいくんだ
出典: なくもんか/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹 編曲:本間昭光
ふたりの絆が確固たるものへ
「からした声」「何度も」という言葉から、「君」との関係は何があっても続けていきたい、という強い意思と、ふたりがより強い絆で結ばれたことがわかります。
さらに最初のサビでは、心をひとつひとつ「拾って」いたのですが、最後は「つないでいく」となっています。ふたりの関係が手探りの状況から確かなものへ変わったことがわかります。
泣いたり笑ったりを繰り返していく人生
「なくもんか」と言いながら、泣いたり笑ったりを繰り返して、大切な人と丁寧に心を通わせることで、強く生きていく力を身につけていくのですね。
歌詞の魅力をまとめると
この楽曲は、主人公である「僕」が大切な人「君」と心を通わせていくストーリーを段階的に描いています。
歌詞を見る前に「なくもんか」というタイトルだけを聞くと、悲しい出来事に涙をこらえる状況をイメージされる方もいるのではないでしょうか?
しかし実際には、弱い自分を隠していた主人公が、大切な人に心を開き、お互いに感情をぶつけ合うことで、お互いの絆を強めていくという、明るい未来を思わせる曲なのです。
結婚式で人気の理由
この楽曲が結婚式で人気の理由は、晴れて結婚という日を迎えるまでに、カップルがさまざまな問題を乗り越えてきた道のりを、この楽曲の歌詞が連想させるからではないでしょうか。
嬉しいこと、悲しいことを分かちあい、さまざまな問題を乗り越えた先に、結婚という形を迎えたふたりにとって、数々の思い出を振り返るきっかけを与えてくれることでしょう。
さらにこの歌詞は、カップルだけでなく親子や友人との関係にも見ることができます。これまでお世話になった両親、長い間自分を支えてくれた友人。
自分が深く関わった人たちが集まる結婚式だからこそ、この楽曲の歌詞は多くの出席者の心に響くのでしょう。
映画「なくもんか」とのつながり
映画「なくもんか」は異母兄弟が、長い時を経て再会する家族の物語。
一緒に暮らす家族には仕事や結婚、病気などを発端に、さまざまなトラブルが起こりうるもの。喧嘩したり、泣きわめいたり、それでも笑顔で一緒に生きることの素晴らしさをコミカルに描いた作品です。
作詞を手がけた水野良樹の話では、歌詞を描く上で映画の物語はあまり大きく気にかけなかったそう。
それでもリンクして聴くことができるのは、歌詞の中に人とつながって生きていく上での大切なメッセージが込められているからでしょう。
また、タイトルでお伝えした映画とのコラボPVは実在いたしますが、残念ながらYouTubeでは見ることが出来ませんでした。代わりに映画の予告編をご覧ください。
この機会に、ぜひ映画のDVDも合わせてチェックしてみてください!