別れた直後ではなかった
かける、かけない
会いたい、会いたくない
いつの間にか
随分遠くまで来てしまったな
出典: 金木犀の夜/作詞:佐藤千亜妃 作曲:佐藤千亜妃
だからもう別れたっていうのに……。頭ではわかりながらもついケータイに手が伸びてしまう。
そんな状態ですね。
いつも会っていたのに別れをきっかけに会わなくなってしまった元カレ。
「随分遠くまで来た」という歌詞から別れた直後ではなかったことがわかりました。
ひとつの恋が終わったらすぐ次!という人もいるかもしれません。
女性は現実的といわれがちですが、実際には意外と引きずっていたなんてことも。
とくに相手から別れを切り出された失恋の場合はしばらく時間感覚がおかしくなったりして。
この「いつの間にか」というさり気ない表現がじわじわ効いてきます。
忘れないでと語る切なさ
あの頃のふたりは
時が経っても消えやしないよね
いつか他の誰かを
好きになったとしても忘れないで
出典: 金木犀の夜/作詞:佐藤千亜妃 作曲:佐藤千亜妃
やっぱり別れてからある程度の時間が過ぎていたんですね。
それなのに……切ないワードのオンパレードです。
つきあっていたという事実や思い出は消えないよねと今はいない元カレに語りかけるなんて。
切なすぎ!
忘れられない元カレに好きな人ができることを想像するなんて。
切なすぎ!
それでも「忘れないで」とかもう……(号泣)。このサビで思いっきり涙を流しましょう。
夏の終わりに深夜のコンビニで蘇る思い
だんだん寒くなって
夏は通り過ぎてた
金木犀の香りで気付く
出典: 金木犀の夜/作詞:佐藤千亜妃 作曲:佐藤千亜妃
「トゥトゥトゥ~」という間奏に続いて2番です。
金木犀は9月下旬から10月中旬というほんの短い期間しか花を咲かせません。
ただオレンジ色の小さな花からただよってくる甘い香りは強烈です。
しかも夜になるとその香りはさらに強くなるよう。
肌寒くなったり秋の風物詩である金木犀の香りがただよってきたり。
え?てか夏もう終わってんじゃん!今さら気づいた感じでしょうか。
深夜のコンビニといえば
どうでもいいふりしても
きみが好きなアイスみつけて
深夜のコンビニで急に引き戻される
出典: 金木犀の夜/作詞:佐藤千亜妃 作曲:佐藤千亜妃
過去の恋愛や元カレへの想いを引きずっていたとしても容赦なく横たわる現実がありますから。
ずっと泣いているわけにもいきませんし、ご飯も食べなきゃなりません。
そんなときは平気なふりをしているわけですね。大丈夫と自分に言い聞かせながら。
でもガリガリ君かハーゲンダッツかわかりませんが見つけてしまうのです。
コンビニで深夜に元カレの好きだったアイスを!
あ、ダメ、涙が……こぼれますよね。ハンカチは手元にありますか?
泣きましょう。これはもう泣くところです。
いつか笑って話せる日が来る!前を向こう
消える、消えない
泣きたい、泣きたくない
いつかきっと笑って話せる日が
来るなんて本当かな
出典: 金木犀の夜/作詞:佐藤千亜妃 作曲:佐藤千亜妃
恋人と別れたあとの放心状態だと自分がどうしたいのかよくわからなくなるもの。
アンビバレントな感情が交錯しがち。涙が止まらない夜もあるでしょう。
でもどんなに悲しい思いに沈んだとしても笑って話せる日は必ずきます。
そう言われたってブルーな気分真っ最中のときには信じられないかもしれませんね。
ただ励ましの言葉に少しでも耳を貸せる状態になったらもう大丈夫!
ほんのわずかでも前を向いたことになりますから。そう背中を押してくれる歌詞ですね。