思い出が蘇る

MVを意識した歌詞

Every time you hit play, I’m your Clyde
You and me together against the world

出典: Shelly/作詞:DEAN FUJIOKA 作曲:DEAN FUJIOKA・UTA

「君はいつも、僕にクライドになるように言ったね。

君と僕は一緒に世界に刃向かうんだ」

ここは解釈が分かれる部分だと思います。

“Clyde”というのは「ボニーとクライド」のクライドを指していると思われます。

ここで彼女たちについて軽く触れておきます。

ボニーとクライドは、1930年代前半にアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した、ボニー・パーカーとクライド・バロウからなるカップルである。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ボニーとクライド

シャーロックとは直接の関係はありません。

ただ、ドラマ主人公は犯罪コンサルタントをやっています。

それを考えると、あながち間違ってはいないでしょう。

“hit play”は普通に考えると「再生ボタンを押す」と訳します。

ただ、MVの中のDEANはアンドロイドです。

彼はそういう指令を受け取っていたと考えたほうが良いでしょう。

君にもう触れられない

You tell me
Shelly 涙で見えない
Shelly 消えてく背中に
Shelly 届かない指先
Shelly, oh Shelly, my love

出典: Shelly/作詞:DEAN FUJIOKA 作曲:DEAN FUJIOKA・UTA

彼女を失い、シャーロックは悲しみにくれます。

さっきまで感じられたぬくもりもなくなり、シェリーの面影が消えていきます。

彼女は彼の手の届かない場所に行ったようです。

物語のシャーロックは、事件を冷静に解決していきます。

無駄のない様子はさながら機械のようです。

いつもは淡々としている彼ですが、もしかしたらこんな一面もあるのかもしれません。

Shellyの想いとは

すれ違い

Hey, did I ever cross your mind
Forever was the promise we made
Only if you remember the love we knew
Hey, wish you’re here to hold me tight
All the memories with me stay

出典: Shelly/作詞:DEAN FUJIOKA 作曲:DEAN FUJIOKA・UTA

「ねえ、君と僕は今まですれ違っていたの?

永遠に一緒だと二人で誓ったよね

もし君が僕たちの愛を覚えているのなら

もう叶わないだろうけど、僕をきつく抱きしめてほしい

僕は君のことを忘れないよ」

今までシェリーは失踪したのか、亡くなってしまったのか分かりませんでした。

しかし、ここで彼女がおそらく生きていることが分かります。

順調だと思っていた二人の生活は、実はうまくいっていなかったのでしょうか?

それを知ろうにも、彼女はもうここにはいません。

いかに名探偵と呼ばれる彼でも、もう答えは分からないのです。

彼らは結婚して永遠を誓っていました。

永遠を誓った、あの頃の愛を彼女は覚えているのでしょうか?

どちらにしろ、シャーロックの中で彼女との思い出は生き続けます。

シェリーの言葉

我們的故事 能不能逆水倒流
毎一分毎一秒 都伶仃却又温柔
我們的故事 能不能逆水倒流
毎一分毎一秒 都伶仃却又温柔
That’s what she said

出典: Shelly/作詞:DEAN FUJIOKA 作曲:DEAN FUJIOKA・UTA

「私たちの物語は 水の流れに逆らうことができるだろうか

一分一秒ごとに みんな独りぼっちだけども温かくやさしい

私たちの物語は 水の流れに逆らうことができるだろうか

一分一秒ごとに みんな独りぼっちだけども温かくやさしい

それが彼女の残した言葉」

急に出てきた中国語ですが、どうやらこれはシェリーの言葉のようです。

彼女は中国出身だったんですね。

この言葉を聞いた当時は、おそらくシャーロックも気に留めていなかったのでしょう。

しかし、今になって彼は言葉を反芻して、意味を噛みしめているように見えます。

なかなか難しい内容ですが筆者なりに意味を考えてみました。

“水の流れ”はシャーロックが事件を解決していく様子だと考えます。

シャーロックの物語はそれが醍醐味だからです。

事件に奔走する彼を見て、次第にシェリーは結婚生活の中で孤独を感じ始めます。

探偵の仕事を辞めて、もっと二人の時間を過ごしたいと彼女は感じたのでしょう。

しかし、そんなこと出来ないのは彼女が一番分かっています。

温もりを求める彼に対して、あなたなら独りでも大丈夫と言い残して彼女は去っていきました。

届かない想い