クイーンのチャンピオン伝説がここにある!
邦題「伝説のチャンピオン」よりも「We Are The Champions」のほうが有名かもしれません。
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」との両A面シングルであり、アルバム「世界に捧ぐ」の収録曲。
リリースされたのが1977年なので、40年以上の年月を経て、なおも愛され続けている楽曲です。
もちろん映画「ボヘミアン・ラプソディ」が2018年に公開された影響が大きいでしょう。
それにしても何気ない日常会話にまでクイーンが登場するほどの人気ぶりには正直びっくり!
過去にタイムスリップしたかのような、不思議な時代感覚に陥っている人も多いでしょう。
何しろロックですよ!一周回ってダサかっこいい的な聴き方では済まされない、本物のロック!
むしろ往年のロックファンのほうが、こんなに流行るなんて夢?と驚いているかもしれません。
そんなクイーンの中でも、まさに伝説の名曲と言えるのが「伝説のチャンピオン」です。
いったい誰が伝説なのか?クイーンのどこが伝説になっているのか?じっくり見ていきましょう。
MVを見てみよう!
「伝説のチャンピオン」のMVはライブ演奏……ではなく、観客はクイーンのファンクラブ会員。
このMVを撮影するために招待されました。撮影後には実際にミニライブも行われたそうです。
ファンクラブ会員を招待してMVを撮影するのは、クイーンにとって「伝説のチャンピオン」が初。
これがクイーン伝説の1つめ!と言えるでしょう。
そんな伝説のMVがこちらです。
胸元が大きく開いた、白黒の前身タイツ……というのは一般的に奇抜な衣装になるでしょう。
ただしフレディ・マーキュリーにとってはこれがデフォルト!クイーンファンにはおなじみです。
この辺り、一般的にはどう受け止められているのでしょうか。とくに若い世代は驚くはず。
他のアーティストでは……なるほどレディ・ガガですね。彼女のおかげが大きいかもしれません。
違和感なく着こなせば芸術的!と理解される準備は整っているということ。それなら大丈夫!
さらに、ブライアン・メイの泣きのギターとイケメンぶりもしっかり確認できるでしょう。
ロジャー・テイラーのドラム、ジョン・ディーコンのベースもじっくりチェックできます。
ファンクラブの会員になったつもりで一体感を楽しむといいですね。
歌詞を和訳して考察!
歌詞【1】
I've paid my dues
Time after time
I've done my sentence
But committed no crime
出典: We Are The Champions/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury
独自和訳【1】
俺は義務を果たしたよ
何度も何度も
刑期を終えたんだ
でも罪は犯しちゃいない
刑期を終えた?
「伝説のチャンピオン」の作詞作曲はボーカルのフレディです。
その歌詞の最初のほうに「刑期を終えた」というインパクトのある言葉が登場します。
ただし罪を犯したわけではないと断っていることから、これは暗喩的な表現だとわかるでしょう。
「伝説のチャンピオン」の収録アルバム「世界に捧ぐ」はクイーンにとって6作目になります。
1971年に結成されたクイーンは、1973年にシングル「炎のロックンロール」でメジャーデビュー。
デビューアルバム「戦慄の王女」とともに、最初からヒットしたわけではありませんでした。
しかしシングル「輝ける7つの海」を含むセカンドアルバム「クイーン II」で注目を集めます。
「キラー・クイーン」を含むサードアルバム「シアー・ハート・アタック」でアメリカにも拡大。
4枚目の「オペラ座の夜」と5枚目の「華麗なるレース」辺りで成功を収めたと言えるでしょう。
つまりミュージシャンとしてのバンド活動で義務を果たしたという意味ではないでしょうか。
ただし、その道のりは決して順風満帆ではなく、たくさんの苦労をしたことが伝わってきます。
積み重ねが伝説となる
歌詞【2】
And bad mistakes
I've made a few
I've had my share of sand kicked in my face
But I've come through
(And I need just go on and on, and on, and on)
出典: We Are The Champions/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury