吉田拓郎の「流星」ってどんな曲?
若い世代にも刺さる曲。
「流星」は1979年5月5日に発売された吉田拓郎のシングル曲です。作詞作曲は吉田拓郎。
発売当時はオリコンチャート最高54位という成績でヒットとはいえない曲でした。
しかし映画『刑事物語2 りんごの詩』で使われたり、TBS系列のドラマ「男なら!」の主題歌としても採用されました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E6%98%9F_(%E5%90%89%E7%94%B0%E6%8B%93%E9%83%8E%E3%81%AE%E6%9B%B2)
多くのアーティストにカバーもされており時代を超えて愛される曲ですね♪
手嶌葵にカバーされたバージョンがリコーのCMに使われるなど人気の衰えない曲です。圧倒的なまでに。
世代を超えて支持される曲なので、40年くらい前の曲ですが今の若い世代の心にも刺さっています。これってスゴイことですよね!
そんな永遠の名曲「流星」の世界をみていきましょう。その秘密を探ります♪
手嶌葵バージョン!
リコーの企業CMに使用された手嶌葵が歌う「流星」です。
ウイスパーボイスで奏でられる「流星」も最高です。個人的にはオリジナルバージョンよりもしっくり来ますね。
私にはオリジナルバージョンが熱すぎるように感じます。吉田拓郎ファンの怒りを買うかも知れませんが(笑)歌って自由に感じていいですよね。
歌に感動することは誰かに強制されることではありませんし、自分の感じた心に素直になりたいです。
あなたはオリジナルバージョンと手嶌葵バージョンのどちらが好きですか??
ぜひ比べて聴いてみてくださいね♪

「流星」の歌詞の意味とコード譜をチェック!
歌詞を深掘り
C Em Am F C
たとえば僕が まちがっていても
Am Em F G
正直だった 悲しさがあるから
Am / Em F C / F G /
…… 流れて行く
C Em Am F C
静けさにまさる 強さは無くて
Am Em F G
言葉の中では何を 待てばいい
Am / Em F C / GonB /
…… 流れて行く
Am Em F C
たしかな事など 何も無く
F C D7 G
ただひたすらに 君が好き
C E7 Am F
夢はまぶしく 木もれ陽透かす
C Am Dm7 G
少女の黒髪 もどかしく
出典: 流星/作詞:吉田拓郎 作曲:吉田拓郎
この歌詞は抽象度が高いので解釈が難しいです。しかしどのようにも言葉を受け止めることができるので多くの人の心に届くてもいえます。
「たとえば僕がまちがっていても正直だった悲しさがあるから」
ここは非常に分かりやすい歌詞ですが非常に分かりづらい歌詞でもあります(笑)。
意味を追えば日本語としては理解しやすく簡単なのですが、何を言おうとしているのかを考えると行き詰まります……。
ここで私はこう解釈します。
間違ったと自覚する自分がまずいます。
間違ったことに対しては素直に間違ったと認めていますが、間違いを起こしたのは正直な自分であると歌っているのではないでしょうか。
正直すぎて間違うこともあれば褒められることもあります。すなわち自分の正直さによって行動したことには悔いはないといいたいのでは。
間違っても正解でもその答えを出したのは紛れもない自分自身という自己肯定の気持ちです。
その一方で自分の正直な行動によって人を悲しませることもあるよねという複雑な心情を歌っているのでしょう。
自分ではコントロールできない人生を歌っているようでもあり、自分の人生は責任を持って受け入れるという決意にも聴こえます。
あなたはこの歌詞をどう感じますか?
C Em Am F C
君の欲しいものは 何ですか
C Em Am F C
君の欲しいものは 何ですか
F Em / Dm7 / G / G /
C Em Am F C
さりげない日々に つまづいた僕は
Am Em F G
星を数える 男になったよ
Am / Em F C / F G /
…… 流れて行く
C Em Am F C
遠い人からの 誘いはあでやかで
Am Em F G
だけど訪ねさまよう風にも 乗り遅れ
Am / Em F C / GonB /
…… 流れて行く
出典: 流星/作詞:吉田拓郎 作曲:吉田拓郎
「君の欲しいものは何ですか」というのは自分への確認でもあり、リスナーへの問いでもあるのではないでしょうか。
自分も何が欲しいか迷っているけれども、あなたも迷っていませんか?というメッセージ。
誰でも人は迷うものだよという温かい言葉としても理解できます。
Am Em F C
心をどこか 忘れもの
F C D7 G
ただそれだけで つまはじき
C E7 Am F
幸福だとは 言わないが
C Am Dm7 G
不幸ぶるのは がらじゃない
C Em Am F C
君の欲しいものは 何ですか
C Em Am F C / GonB /
君の欲しいものは 何ですか
出典: 流星/作詞:吉田拓郎 作曲:吉田拓郎
不幸と幸福って紙一重です。
不幸と感じるのは自分自身の心。幸福と感じるのも自分自身の心です。
ある出来事が起こったとします。例えばラーメン屋を経営していて、そのお店が火事になって全焼しました。
あなたはどう感じますか?
「なんてついてないんだ。もうこれで人生は終わったな……」と思う人もいるでしょう。
「自分が火事に巻き込まれなくて良かった!ついてる!また出直せる!」と感じる人もいます。
つまり、出来事自体には何の意味もありません。その出来事に価値を与えるのはいつだって自分自身の心です。
100円ショップのダイソーの社長は最初の頃は車で移動販売をしていました。しかし、その車が全焼してしまいました。
それがきっかけで全国チェーンのダイソーが生まれたのです。車の全焼で諦めていたらそこで終わっていたかもしれません。
車の全焼があったからこそ今のダイソーが存在しているのです。車での移動販売を続けていたら今の発展はなかったのですから。
Am Em F C
流れる星は 今がきれいで
F C D7 G
ただそれだけに 悲しくて
C E7 Am F
流れる星は かすかに消える
C Am Dm7 G
思い出なんか 残さないで
C Em Am F C
君の欲しいものは 何ですか
C Em Am F C...
僕の欲しかったものは 何ですか
出典: 流星/作詞:吉田拓郎 作曲:吉田拓郎
流星のきれいさは一瞬の輝きだからです
クリスマスのイルミネーションを一年中していたら感動はありません。限られた時間だからこそ価値があるのです。
しかし、一瞬しか価値がないということはすぐに消え去るしかありません。
その無常に対して悲しいといっているのでしょう。
一瞬しかないからこそ価値があり、一瞬で消え去るからこそ悲しみを感じます。
なんとも皮肉なジレンマですね。