あいみょんは時代のポップ・アイコン
2019年に聴きたいあいみょんの曲たち
テレビやラジオなどのメディア媒体で流れない日がないあいみょんの曲たち。
OTOKAKEにもたくさんの関連記事があります。
とりわけ彼女のランキング形式の記事は多くのアクセスをいただいております。
あいみょん自身がその活動履歴を絶えず刷新して活動するために2019年版のTOP10が必要になりました。
またCMソングとカラオケ・ランキングの動向をTOP10にフィードバックさせています。
10曲を紹介するだけではあいみょんの魅力をすべて網羅するにはまるで足りない側面があります。
申し訳ないと泣きながら選外にいたしたたくさんの名曲たち。
「私ならこういうランキングにした!」
読んでくださった後にご自身であいみょんの2019年版TOP10を編んでいただいたら嬉しいです。
あいみょんの歌で2019年を彩ってみましょう。
それではランキングのスタート。
まずは第10位の楽曲からご紹介いたします。
第10位 「マトリョーシカ」
テレビ朝日「シュシュ(chouchou)お気に入り」主題歌、アルバム「青春のエキサイトメント」収録曲。
あいみょんは一瞬で人の心を掴むタイトルや歌詞のセンスが素晴らしいです。
ロシアの民芸品をタイトルに抱くこの楽曲も人々の思いの斜め上をゆく抜群のセンス。
アコースティック・ギターのコードストロークが鋭い音でリスナーの元に迫ってきます。
バンド・サウンドで展開されますがアコースティック・ギター1本でも歌えるシンプルさがあいみょんの魅力。
しかし歌詞の内容はシリアスなので注意が必要です。
あいみょんの楽曲はユーモアと真剣さが共存している点が愛されるのでしょう。
歌詞を見ていきましょう。
自分の中に自分を隠すマトリョーシカ
キラキラに光る何かを追いかけた
私は本当に愛されたかった
キラキラに光る何かを追いかけて
私はそれでも愛されなくて
本当の自分を隠し続けてる
私はいつでもマトリョーシカ
私はあなたのモノでしょうか?
マトリョーシカ
出典: マトリョーシカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
懸命に生きて愛して日々を送っていた「私」。
しかし「あなた」からは相応の愛を得られない不条理に見舞われます。
自分を自分の中に隠す姿がまるで「マトリョーシカ」みたいだという自虐的な気持ちが吐露されるのです。
こういう発想は詩的センスに優れていないと思いつきません。
昭和歌謡のようだとか、フォーク・ソング・リバイバルだとか言われることが多いあいみょん。
優れた文学的センスの源泉がどこにあるのかをもっと知りたくなります。
トーク番組の主題歌とはいえシングル・カットはされていません。
それでもあいみょんの魅力が詰まったこの曲でランキングを開幕いたします。
第9位 「満月の夜なら」
2018年4月25日発表、あいみょんのメジャー通算4枚目のシングル。
意外に感じられるかも知れませんが爆笑問題の太田光がこの曲の歌詞を高く評価しています。
太田光はあいみょんの大ファンであり、特にこの「満月の夜なら」の歌詞に衝撃を受けたそうです。
彼は自身のラジオ番組「爆笑問題の日曜サンデー」にゲストとしてあいみょんを招待。
しかし当日、太田光はインフルエンザで欠席し、番組は相方の田中裕二と江藤愛アナウンサーで進行。
太田光はそのことがよほど悔しかったようです。
この曲の歌詞の内容について深く訊かなかった田中裕二を別のラジオ放送で叱責しました。
太田光によると「相当な経験を積んでいないと書けない歌詞」。
あいみょんの歌詞は赤裸々にリアルな恋愛描写をすることが多いのですが、この曲はその筆頭です。
歌詞を見ていきましょう。
歌詞の音韻に注目を
甘いアイスクリーム
体温を上げる小さなスクリームが
ラブリー 耳元を狂わすよラブリー
淡いルームライト
ピンクの頬が杏色に照らされて
スパンコールのように弾けて
溶かして 燃やして 潤してあげたい
次のステップは優しく教えるよ
君とダンス 2人のチャンス
夜は長いから
繋いでいて 離れないで
出典: 満月の夜なら/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
中々、きわどい歌詞です。
歌詞はリスナーに解釈されるよりも「感じられる」ことを望んでいるよう。
女性シンガーがここまで赤裸々に愛について歌うことは珍しいことです。
「満月の夜なら」深く愛し合えるというのが歌詞の世界。
世間がどう思おうとも物怖じしない大胆さもあいみょんの魅力でしょう。
内容については皆さんにご判断いただくとして、この歌詞の音楽的側面を指摘いたします。
歌詞の音韻の並び方が非常に音楽的なのです。
末尾が「て」もしくは「で」の言葉を並べることで音韻を踏んでゆくスタイル。
大胆でありながらもセンシティブな感性で紡がれた歌詞であることに間違いないです。
第8位 「ふたりの世界」
アルバム「青春のエキサイトメント」収録曲。
Webマンガ・サービス「XOY」のCMソングに起用。
カラオケでもよく歌われます。
JOYSOUNDのランキングで第8位(2019年4月)。
また武道館ライブで観客とコール・アンド・レスポンスをした曲としてネットニュースになりました。
この曲も直截的な表現で充実した愛を歌います。
歌詞を見ていきましょう。