安心な僕らは旅に出ようぜ 思い切り泣いたり笑ったりしようぜ
僕らお互い弱虫すぎて 踏み込めないまま朝を迎える

暗がりを走る 君が見てるから
でもいない君も僕も

出典: ばらの花×ネイティブダンサー/作詞:岸田繁・山口一郎 作曲:岸田繁・山口一郎

楽曲のサビのフレーズは【ばらの花】より。

そのまま【ばらの花】のCメロのフレーズも、マッシュアップには使用されています。

曲の雰囲気を一気にがらりと変える役割を果たすCメロ。

ここで、2人の物語もこれまでとは違う局面を迎えます。

楽曲歌詞に歌われるように、これまでは「一歩を踏み出すことができなかった」二階堂ふみ。

青年との縁を繋いだまま令和の時代まで巡った彼女は、ついに彼に声を掛けたのです。

この彼女の行動によって、2人の物語はこれまでとは違う結末へと向かい始めます。

物語は新たな始まりへ

その出会いは、偶然か必然か

淡い日に僕らは揺れた ただ揺れた そういう気になって
思い出のように降り落ちた ただ降り落ちた そう雪になって

出典: ばらの花×ネイティブダンサー/作詞:岸田繁・山口一郎 作曲:岸田繁・山口一郎

楽曲のラストのサビは【ネイティブダンサー】より。

彼女が青年に声を掛けた事によって、永い時を経て2人の縁がついに繋がりました。

誰かの落とし物を拾うという、日常の中でも起こりうる非常に些細なイベント

そんな小さな出来事が、この2人の未来を変えたのです。

バタフライ・エフェクトという言葉をご存知でしょうか。

蝶の羽ばたきという小さな現象が、遠くの地の気象に大きく影響する可能性がある、というこの理論。

人と人との縁というものにおいては、まさしくこの理論が当てはまることも多いはずです。

あの時、同じ道を通って帰らなければ。

あの時、隣の席に座っていなければ。

あの時、いつもより少し早い電車に乗っていなければ。

まるで空から降り続ける、小さな雪の結晶のような。

小さな小さなたらればが積もり積もって、人と人との出会いは成立しているのです。

そんなたくさんの偶然と、ほんの少しのきっかけによって、ついに縁の繋がった2人。

電車は「揺れながら」、たわいない会話を続ける2人を乗せて走っていきます。

2人の物語はこれからも続いてゆく

安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ

出典: ばらの花×ネイティブダンサー/作詞:岸田繁・山口一郎 作曲:岸田繁・山口一郎

アウトロの中で、遠くから【ばらの花】のフレーズが聞こえてきます。

2人の縁はまだ交わったばかり。

彼女達に限らず、人と人との関わりはまるで壮大な旅路のようです。

自分と、自分を取り巻く人々の関わりももちろん同じ。

あなたの家族や友人、そして恋人。

もしかしたらこの2人のような運命的な繋がりで、彼らもあなたの隣にいるのかもしれません。

2人が紡いでいく物語の先がどうなるのか。

それはきっと、誰も知る由もありません。

最後に

yui(FLOWER FLOWER)×ミゾベリョウ(odol)/ばらの花×ネイティブダンサー歌詞解説の画像

いかがでしたか?

今回は【ばらの花×ネイティブダンサー】のマッシュアップの歌詞について解説致しました。

物語の中で時を越えて、運命の出会いを果たした2人。

そんな情景を彩るように、原曲となる2曲から歌詞が引用されていましたね。

楽曲の世界観と、映像の世界観。

その良さが相互に引き出されるかのような、素晴らしい作品となっているのではないかと思います。

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最後に、本記事に関連する解説記事を少しだけ併せてご紹介しましょう。

今回はマッシュアップの原曲となったこの2曲をピックアップ致しました。

くるり【ばらの花】

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まずこちらはくるり【ばらの花】

活動20年を越える彼らの楽曲の中でも、特に名曲とされるバンド初期の1曲です。

どこか切なさを感じさせながらも、色彩鮮やかに揺れる人の感情を描いたこの曲。

多くのアーティストもカバーしていることから、この曲がいかに大勢に愛されているかがうかがえますね。