言わずと知れた、小室哲哉率いる「globe」!

Love again【globe】の歌詞に込められた意味が深い!カラオケでも人気の楽曲を徹底紹介♪の画像

1980年代から続いたバンドブームがひと段落した1990年代中盤。

このころヒットチャートを席巻していた音楽といえば、小室哲哉、いわゆるTKプロデュースの音楽でした。

TRF、篠原涼子、華原朋美、鈴木亜美、安室奈美恵、それからダウンタウンの浜田雅功など、プロデュースした人やユニットは数知れず。

自身が所属していたユニット・TMNetworkの終了以降、様々なプロデュースを請け負ってはヒット曲を連発していましたよね。

「小室ブーム」という言葉が生まれたり、プロデュースしたアーティストを「小室ファミリー」と呼んだりと、ある種社会現象と化していた時代を覚えている方も多いと思います。

その彼がプロデュース業を経て、オーディションで見いだされたKEIKO、同じイベントにMCとして参加していたマーク・パンサーとともに、満を持して自ら参加し活動したユニットがglobeです。

もはやこれといって説明するまでもないですが、当時を知らない方のために少しだけおさらいしておきましょう!

デビュー直後からヒット曲を連発

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1995年、1stシングル「Feel Like dance」でデビュー

小室哲哉が参加しているというほかは、まったく知名度のない新しいユニットでありながら、オリコン初登場3位を記録しました。が、globeの快進撃はこれだけに留まりませんでした。

続く「Joy to the love (globe)」ではオリコン初登場1位、3rdシングルとなる「SWEET PAIN」ではオリコン初登場2位と、立て続けにヒット曲を連発。

それにともなって知名度も人気も一気に広まり、一躍トップアーティストへと駆け上っていきました。

ダブルミリオン達成、アルバム出荷日本記録達成

1996年に発売された4stシングル「DEPARTURES」は、230万枚を売り上げた大ヒット曲に。

いくらCDが売れた時代だったとはいえ、200万枚を越えるダブルミリオンを達成したアーティストはそうそう存在しません。

また、同じ年に発売された1stアルバム「globe」も、400万枚以上を売り上げ、当時のCD出荷枚数の日本記録を達成しています。

…いかがでしょう。当時のglobeの凄さが少しはお分かりいただけましたでしょうか?!

「Love again」のMVをチェック!

「Love again」は、1998年3月31日に発売された、12枚目のシングル曲です。

1996年にデビューしたことを考えると、かなりのハイペースでリリースを重ねていますよね。

ちなみにこの「Love again」のオリコン最高位は9位ですが、ここまで12曲すべてでトップテン入り。

10位圏内という括りで見てみると、1999年に発売した18thシングル「still growin' up」まで連続でランクインしています。

ハイペースに曲を乱発していたわけではなく、クオリティも維持し続けていたことがうかがえますよね。

カセットテープが街を巡って再び手元に戻ってくる、ドラマ仕立てのストーリー。

直接歌詞の世界を表現しているわけではありませんが、一見ちぐはぐに見える曲と映像がうまくバランスを取って、どちらも引き立たせているように感じます。

余談も余談ですが、昔とあるテレビ番組で、この曲の替え歌を歌っていた軟式globeというユニットがいましたよね。懐かしい。

「Love again」の歌詞って…

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globeの歌詞は直接的に見えてそうではなく、ひとつのストーリーに沿っているようでそうとも言えないことが多いですよね。

当時の小室哲哉の作曲方法は、初めから終わりまで1曲を通して作るのではなく、断片的なフレーズやリズムをいくつも繋ぎ合わせて1曲の形に仕上げていたとされています。

歌詞の面でも、場面場面の切り貼りや言葉の繋ぎ合わせをすることで、独特なglobeの世界観が作られているようにも感じます。

ある意味、それが聴き手や時代によってさまざまな解釈を可能にし、古さを感じさせないことに繋がっているのかもしれません。

その中でも、この「Love again」は、比較的わかりやすく状況が描かれていると思います。

誰の誕生日まだ覚えてる?
誰のぬくもりまだ覚えてる?
そろそろ少し何か一つずつ
忘れていこう 期待しよう
あれから いったい
どのくらい くり返し
くり返して 恋してる?

出典: Love again/作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉

恋多き女性、なのかどうかは分かりませんが、さまざまな恋愛を経験してきた女性のようですね。

長く付き合った人、3ヵ月も持たなかった人、なんとなく記憶に残っている人…。

新しい恋を始める時、いつまでも元彼を引きずっていたり、歴代の彼氏と比べていたのではいい恋に結び付きませんよね。

だから、ひとつずつ忘れて次の恋を期待しよう。そう決意したはずなのに、どうしても忘れられない人がいる。

そして、こんなことを思うたび、やっぱりその人に恋をしてしまう自分がいる、という感じでしょうか。

忘れられない彼は…

フェンス越しに のぞいた
砂ぼこりの奥には
ゆれてる みんなの中
フォーカス自然とあってく
初恋だったね 今思えば…
廊下を走って 帰り道急いだ

出典: Love again/作詞:小室哲哉 作曲:小室哲哉

噂の、忘れられない元彼です。

いや、もしかしたら付き合ってすらいなかったかもしれません。

学生時代に目が離せなかった人。当時は友達以上にはなれなかったけれど、きっとあれは初恋だった人。

気になる人と偶然を装って一緒に帰った、なんて経験は、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか。

そういう甘酸っぱい感情を思い出させてくれるような歌詞ですよね。