壊れたギターで 奏でようか
新しいメロディ
新しい歌声で
焦がした心が 震えるのは
あの日から変わらない
体の芯からまだ燃えているんだ

出典: 体の芯からまだ燃えているんだ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「壊れたギター」というのは、主人公自身のことを意味しているのかも。

負荷をかけすぎてボロボロになった体。それでも尚主人公は歌い続けます。

歌いたいのは新しいメロディ。

そしていつだって生まれ変わったような新品の声で歌を届けたい。

現状維持など少しも望まない。

昨日よりも今日、今日よりも明日。

日々ミュージシャンとして成長していきたい。

そんな気持ちがあるから「新しい」ということにこだわっているのかもしれません。

サビの最後はタイトルの「体の芯からまだ燃えているんだ」で締めくくられています。

心を焦がした日からずっと燃えている主人公の体。

こんなにも主人公を突き動かす出来事とはいったい何だったのか?

気になったら映画を観るしかないですね。

もっと遠くへ行きたい

届いているかと問いかける

血の味混じりで 歌を歌っている
あの日歌ったあの日うまれたロックを
聴こえていますか
届いていますか
あの時のあの夜の私のままじゃないのよ

出典: 体の芯からまだ燃えているんだ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

聴いている人に問いかけている歌詞が印象的です。

1人で突っ走ってきた主人公が聴き手を意識し始めた証拠かもしれません。

あの日聴いたロックを主人公はいまでも歌い続けているようですね。

「あの日歌った~」の歌詞にある「うまれた」は、おそらく曲のことだけではないでしょう。

生まれたのは、音楽と1人のミュージシャン。

つまりはいま歌を歌っている主人公のことです。

そしてミュージシャンになった主人公は、自分の手で新しい音楽を生み出しました。

あの日聴いたロックから今日までのことは、すべて繋がっています。

主人公は音楽を受け取る側から届ける側に変わりました。

だからこそ聴き手に問いかけたくなるのでしょう。

自分の声はちゃんと届いているかと。

最後の行で歌われる「あの時の~」の歌詞は、1番よりもさらに強気。

主人公には成長した自分を見せたい相手がいるみたいですね。

空の先まで届けたい想い

小さく揺れていた
魂の陽炎
空の先まで
届け 届け 届け

出典: 体の芯からまだ燃えているんだ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

「魂の陽炎」というのは、音楽に掛ける情熱を意味しているのだと思われます。

ゆらゆらと陽炎(かげろう)のように足元から立ち上っていた主人公のアツい想い。

陽炎は日に照らされることで現れます。

主人公が情熱を燃やし続けられたのも、きっとあの日聴いたロックが自分を照らしてくれたから。

また、「小さく~」の歌詞では情熱の炎がくすぶっている様子が伝わってきます。

主人公の胸の中で決して消えることなかった音楽への想い。

その想いを空の先まで届けようと主人公は歌っています。

過去の傷だって上等だ!

どこまで行こうか この先まだ
新しいメモリー
新しい景色が見たい
転んで傷ついた膝小僧なら
上等だ!!と笑っている
体は熱くなり 今ここで燃える

出典: 体の芯からまだ燃えているんだ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

2番の歌詞では未来への希望と期待を歌っています。

最初の「どこまで行こうか」という歌詞。

この歌詞には、もっと遠くまで行きたいという願いが込められているように思います。

まだ経験していないこと。

まだ見たことのない景色。

それらを追い求めて、主人公は走り続けます。

膝小僧の傷は、坂道で転んだときにできた傷でしょうか?

過去の傷さえも笑ってみせるメンタルの強さは感服の一言に尽きます。

誰に何を言われても「上等だ!!」。

そう返せるだけの覚悟が主人公にはあります。

そしてその覚悟は、やはりあの日聴いたロックが根源となっているのでしょう。

体を熱くする音楽への想い。

それを今ここで燃やしています。

これぞロック!

言葉は死なない
歌い続けるさ
ロックンロールに終わりはない
泣き言叫んでヒロイン気取りで
世界を変えてくつもりもない
ただ人生が燃え尽きるまで
叫ぶのさ

出典: 体の芯からまだ燃えているんだ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん

主人公が命を削って歌い続ける理由。

それは「ロックンロールに終わりはない」ということを証明するためなのかもしれません。

いつか自分が死んでしまっても、自分が歌った言葉は残る。

そう信じているから、主人公は人生の終わりを悲観することなく歌い続けていられます。

世界を変えたいなんて大それた目標はない。

主人公が人生をかけてやりたいこと。

それは歌い続けることです。

最後の「ただ人生が~」の歌詞は曲のイントロでも歌われていました。

命が尽きるまで叫ぶ。

これぞロック!

自分の信念を貫き通す主人公のアツい想いに感動します。

この曲が持っているナイフのような鋭さ。

聴いている人のハートを射貫いてきますね。

最後に

シン&ふうか【体の芯からまだ燃えているんだ】歌詞解釈!あいみょん書き下ろし!これぞロックな詞がアツいの画像