sumikaの「キミスイ」タイアップ曲

【sumika/春夏秋冬】歌詞を解説!キミスイ主題歌に描かれた僕と君の関係とは?巡る季節が切ないの画像

アコースティックサウンドを主体として活動する4人組バンドsumika

2018年8月29日に彼らの7thシングル「ファンファーレ/春夏秋冬」がリリースされました。

両曲とも2018年9月1日に公開されたアニメ映画「君の膵臓をたべたい」(略してキミスイ)のテーマソングです。

アニメ映画主題歌「春夏秋冬」をピックアップ

7thシングル収録曲の映画タイアップは以下の形式になっています。

  • ファンファーレ:オープニングテーマ
  • 春夏秋冬:主題歌

今回ご紹介する曲は、映画主題歌となった「春夏秋冬」。その歌詞の世界に迫ります。

「君の膵臓をたべたい」のストーリーとリンクするポイントが多々ある「春夏秋冬」。

映画を知れば「春夏秋冬」の楽曲の素晴らしさが何倍にも膨れ上がることでしょう。

映画のあらすじに触れながら「春夏秋冬」の歌詞の意味を紐解いていきます!

アニメ映画「君の膵臓をたべたい」

【sumika/春夏秋冬】歌詞を解説!キミスイ主題歌に描かれた僕と君の関係とは?巡る季節が切ないの画像

住野よるの小説を原作とした「君の膵臓をたべたい」。

衝撃的なタイトルに興味を惹かれた方も多いかもしれません。

sumikaの「春夏秋冬」の歌詞と重なり合うストーリーを、ほんの少しだけご紹介します。

青春のひと言では片付けられない「君の膵臓をたべたい」

主人公の春樹(「僕」と表記されることが多いです)が病院で拾った一冊の本。

その持ち主は同級生の桜良。実は日記帳であり、そこには桜良の余命が長くないことが記されていました。

膵臓の病気を患っていたのです。

春樹は、病院関係者と家族にしか知らされていなかった事実を知る一人となりました。

活発な性格の桜良とは正反対、人との関わりを疎ましく思っている春樹。

桜良の些細な希望「死ぬ前にやりたいこと」を叶えるために動き出します。

自分や、お互いを認め合うこと。人を愛する意味。それに気づき始めた頃、悲劇が訪れました。

「春夏秋冬」は春樹の心情だと思って聴いて欲しい!

【sumika/春夏秋冬】歌詞を解説!キミスイ主題歌に描かれた僕と君の関係とは?巡る季節が切ないの画像

ネタバレを避けてあらすじをご紹介しました。

「病気の少女と心を通わせ、悲しいけれど満ち足りた最期を迎える映画」

だと思っている方は、ぜひ原作をお読みください!もしくは劇場版をご覧ください!

人との繋がりを鬱陶しく感じていた春樹。ある意味冷淡で酷薄な性格だったのかもしれません。

しかし桜良と関わることにより変化し、心が揺さぶられるようになりました。

そんな春樹が綴った日記として「春夏秋冬」の歌詞を見ていくと、楽曲がさらに深い世界観を持つでしょう。

幸せな日々の中で「僕」は素直だったのか?

春夏秋冬それぞれの景色と風物詩。

僕は、君と過ごした季節をひとつずつ思い出していきます。

四季がまるで小説のように、丁寧に描写されています。

君と過ごしたそれぞれの季節

桜の予報も虚しく
大雨が花を散らせた
4月の風
少し寒くて
夜はまだ長くて

出典: 春夏秋冬/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

この近辺で桜の満開はいつになるのか。天気とともに告げられる桜の開花予想に注目します。

せっかくだから、ひとつ残らず花が咲いた桜の樹の下でお花見をしよう。

そんなふうに約束をしたかもしれない二人。

しかし無常にも、満開を迎える前に桜流しの雨が降り、花が散ってしまいます。

二人で感じたかった「春」の景色。

雨とともに吹く風は春風と名乗っても、まだ「冬」を拭いきれていません

冷たい風と長い夜。それでもきっと、季節は足を止めずに巡っています