感覚が研ぎ澄まされて生活が一変したことに気づいたのは、君を喪ってからなのでしょう。

今更気づいたって、感謝を伝える君がいません。

感情は君がくれた

ありがとうも
さよならも
此処にいるんだよ
ごめんねも
会いたいよも
育っているんだよ

出典: 春夏秋冬/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

伝えられなかった言葉がたくさんあります。

僕の中に残った感情は、ただ残っているのではありません。

時間が忘れさせてくれることはなく、時間を経るごとに感情が大きくなっていきます。

外に出そうにも、感情をぶつける相手は君以外にありえないのです。

嬉しいよも
寂しいよも
言葉になったよ
恋しいよも
苦しいよも
愛しくなったよ

出典: 春夏秋冬/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

君が置いていった僕の感情。

うまく伝えられなかったのはおそらく、伝えようとしなかったからなのです。

言葉にすれば簡単に伝わりますが、そうしなかった。

土の中に隠した感情を君なら察してくれるのでは?と期待したのでしょう。

でも今はその感情も膨れ上がり、土の中から顔を出して「言葉」になりました。

君を恋しく思ったり、喪失に苦しむのは、僕が人並みの感情を持っているからです。

感じる力をくれたのは、君。

だから君を想う僕の素直な気持ちが、愛おしく感じます。

君はずっと生き続ける

四季の中で何よりも輝いていた君。新しい僕へと成長させてくれたのも、君。

僕も、僕の中の「君」を新しくするために、歩きはじめます。

与える側の人間へ

また風が吹いて
君が急かしたら
そろそろ
行かなきゃ
僕の番

出典: 春夏秋冬/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

春夏秋冬は滞りなく巡ります。

寒さで身を寄せ合った季節が終わり、春風が吹き始めました。

どの季節の中にも、輝いていた君の姿がありました。

君は残り少ない命と知っていて、それを人前で嘆きもせず、懸命に生きたのです。

怒ることも泣くこともあったでしょう。しかし素直に生きたのです。

そんな君を想い、僕は決意しました。

「次は僕が、懸命に生きる番だ」と。

君が教えてくれたことを思い出しながら、素直に生きる。

そうすれば、いつも必ず僕のそばには君が存在しています

君と共に生きていく

何千回
何万回でも
思い返してもいい
何千回
何万回
次の季節の為に

春が来て
夏が来て
秋が来て
冬が来る

そしてまた春に
次のまた春に

新しい君と
やがて来る春に

出典: 春夏秋冬/作詞:片岡健太 作曲:片岡健太

君と過ごした時間や、君が教えてくれたことが僕を変えました。

君を思い出せば、新しいことに気づき、更に新しい自分になれるかもしれません。

次の春には成長した自分でいたいから、何度でも四季を巡ります。

僕が変われば、君の見え方が違ってくるでしょう。僕の中に新しい君がいます。

僕の中で、君はずっとずっと、生き続けるのです。

春夏秋冬を越えるごとに、僕たちは成長していきます。

後悔してもいいと教えてくれる「春夏秋冬」

【sumika/春夏秋冬】歌詞を解説!キミスイ主題歌に描かれた僕と君の関係とは?巡る季節が切ないの画像

生きていく中で、後悔したことはありますか?

誰しもが多かれ少なかれ後悔や失敗を経験しているでしょう。

後悔に落ち込み、嘆き、でもそこから立ち上がる力を誰もが持っています。

そんなことを教えてくれる「春夏秋冬」でした。

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