King Gnu常田大希の新プロジェクト『millennium parade』

平成の音楽史を塗り替えたKing Gnu

millennium parade【Veil】MV解説!3Dだけど生々しい?新しい世界を体感しよう!の画像

2019年、King Gnuはたった2つの作品で日本の音楽シーンを全く異なる世界に刷新してしまいました。

それが『Sympa』及び『白日』です。

既存のいわゆるポピュラーミュージックという概念を覆してしまったKing Gnu。

しかし中心メンバーの常田大希の野心はとどまることを知りません。

2019年4月5日に新プロジェクト、millennium parade(ミレニアムパレード)を始動したのです。

前身プロジェクトである『Daiki Tsuneta Millennium Parade』

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millennium paradeは遡ること約3年前に前身となる作品を発表しています。

それがDaiki Tsuneta Millennium Parade(以下DTMP)の『http://』です。

King Gnuの前身バンドSrv.Vinci(サーバヴィンチ)の活動と並行して制作された本作。

そこにはすでにKing Gnuの骨子となるサウンドの構想が断片的に詰め込まれていました。

millennium parade名義での作品のリリースは2019年4月現在は未定です。

そこで今回はmillennium parade始動の狼煙となった『Veil』のMVを紹介させていただきます。

『Veil』

世界から見た東京の音

millennium parade/Veil

しかし常田大希はなんというタイミングでプロジェクトを発動させたのでしょう!

折しもmillennium paradeについて一報が入ったのは2019年4月5日。

平成という時代があと幾日かで終焉を迎え、新元号の令和へと静かに移行する時期です。

millennium parade=世紀の行進

まさに新時代の幕開けに相応しいプロジェクト名です。

millennium paradeのテーマは「世界から見た東京の音」

常田大希は世界での活動を視野にこのプロジェクトを始動したのです。

アンドロイドが歌い出す

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『Veil』の世界観は3Dグラフィックを駆使した超未来空間で構成されています。

生命という概念が消え去ってしまったかのような真っ白に塗り潰された世界。

まるで常田大希が敬愛するスタンリー・キューブリックが70年代に描いた未来空間のようです。

瓦礫の上には巨大な人型のマスクやパーツが無数に積み重ねられています。

それらは全て剥き出しの配線で繋がれており、アンドロイドのような生体であることが伺えるのです。

巨大なオブジェのように成り果てた物体の上に座り込むのも女性型のアンドロイドなのでしょうか?

身体の至る所に張り巡らされた配線、頭頂部には純白のヘルメットのような物を被っています。

そして彼女は音楽に合わせて宇宙の成り立ちについての歌を歌うのです。

彼女に歌に触発されたのでしょう、積み重ねられたマスクたちも次々に歌い始めます。

歌詞を検証

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「映像」「音像」「言葉」が三位一体となり始めて意味を成すであろう『Veil』

ここからは映像だけでは理解することのできない概念の補足のため歌詞を紐解いていこうと思います。

果たして孤独なアンドロイドは歌を用いて何を訴えているのでしょう?

Tell me about 宇宙

Black veil tell me about the void is it like they say
Oh no no oh no did l go too far
Another game better let him win l know that
I'd rather break in bear that in my mind

出典: Veil/作詞:ermhoi 作曲:Daiki Tsuneta