「LOVE LOVE LOVE」Dreams Come Trueの名曲歌詞を解説！

1995年7月に発売されたDREAMS COME TRUEの18枚目のシングル曲。248万枚以上を売り上げるダブルミリオンセラー楽曲で、ドリカム最大のヒット曲です。

静かな中にも情熱的に歌い上げるバラードで、典型的なラブソング。TBS系ドラマ「愛していると言ってくれ」の主題歌にもなりました。

また、英語でもカバーされ、世界的に人気に。Honda オデッセイのCFソングとして2008年に使用、リバイバルヒットしたことでも知られています。

1988年から活動している国民的人気バンドで、知らない人はいないのではないでしょうか。吉田美和さんと、中村正人さんの2人組で、2002年まではキーボード担当の西川隆宏さんもメンバーでした。ほとんどの曲の作詞を吉田美和さん、作曲を中村正人さんが担当しています。

吉田美和さんの圧倒的な歌唱力と、率直な言葉を選んだ歌詞、そして中村正人さんのクオリティが高い演奏技術とキャッチーな作曲が高く評価され、J-POP界で異例ともいえるほど長い期間ヒット作を発表し続けています。

J-POP界に与えた影響も多大で、中島美嘉さんや、MISIAさんなど、ドリカムに憧れ、芸能界を志したアーティストが多くいます。

まず、その歌詞を見ると、とてもシンプルで短い歌詞であることに驚きます。人の心に訴える曲の歌詞というのは、必ずしも多くを語らないのかもしれません。

好きという気持ちを伝えられないもどかしさを率直に、シンプルに、わかりやすく表現し、多くの人の共感をよんでいます。

好きな人に好きと言えないシチュエーションは人によって、場合によって様々あるかと思いますが、その伝えられなかった後悔や欠乏感は誰しもが感じたことがあるかと思います。

「ねえ、どうして」という歌い出しは、本当に率直な心の叫び。なんでできないの？どうしてなの？と自分自身や環境について苛立つ気持ちを素直に表現している歌詞です。

好きな人が夢に出て来ればいいのに、という気持ちになった人は多いかと思いますが、そんな時に限って、好きな人の夢はなかなか見ることができないというのが常ではないでしょうか？

夢で会いたいというのは、現実で会えないから、あるいは現実が上手くいかないから。そんな切ない状況がこの歌詞から垣間見えてしまいます。

あまりに率直でシンプルな歌詞であるがゆえ、多くの人が自身の経験に照らし合わせながら、曲を聴くことができるのではないでしょうか。

愛している人に「愛している」と言うだけで涙が出てしまうという状況は、何か切ない思い通りにならない背景があるから。けれど、「どうして」という言葉で全てをカバーしていて、そこにどんな事情があるかは歌詞では触れられていません。

簡単にはいかない恋をしたことがある人、思い通りにならない恋愛をしたことがある人なら、誰もが共感出来る歌詞となっています。